285話 石垣パンダ   

三月末で、住まいが今の兵庫県伊丹市から、和歌山県和歌山市へと移ります。(仕事、活動は今までどおり大阪、兵庫中心の予定ですが)

生まれ育った尼崎、学生時代を過ごした松江、現在済んでいる伊丹といずれもなぜか城下町でした。次に行く和歌山も紀州藩の城下町です。

近代的な巨大ビルには何の感慨も湧きませんが、お城の石垣とか天守閣なんていうのには、何か感じるものがあるもの。けっこう楽しみにしています。

さて、引っ越しをするには荷造りをしなければいかない。とりあえず引っ越しを二回に分けて、次の木曜日の10日にその第一回目の「大荷物はここで一気に吐出すぜ プロジェクト1」を決行し、月末まで生活必需品と子どもの学校関係のみのもので生活し、月末に「残りの荷物も身も心も、全部持ってけ プロジェクト2 仕上げだ!」という予定です。

プロジェクト1まであと数日ということで、色々と段ボールに詰めているのです。ちなみに引っ越しやさんは「勉強しまっせ」の引っ越しのサカイです。引っ越し屋さんが、ざっと見積もって段ボールを100箱ほどくれました。

全然知らなかったのですが、サカイのシンボルマークはパンダだったようです。段ボールの横っ腹にはしっかりとパンダの絵が書いてあります。

荷造りができあがった段ボールを壁際、窓際に積み上げていっております。生活できる空間を確保するために、上に上にと積み上げていくので、さながら石垣のようです。パンダも一匹二匹なら可愛いものでしょうが、壁一面が『パンダ石垣』状態になると、まったく可愛くありません。。

さらに電気を消すと、パンダの絵は黒い部分が消えて白い部分だけが見えます。すると可愛いパンダは「無気味などくろ」化してしまうということが分かりました。

城下町に思いをはせながら、どくろパンダ石垣に囲まれてせっせと荷造りにいそしむのでした。