327話 最近の若いモンとにこにこマッサージ2

そして21世紀の高校生たちは

「重い」「だるい〜」「肩こってる〜」「首が痛て〜」

である。瀬戸内気候で温暖な淡路島周辺の「ひねもすのたりのたりかな」としている淡路の初夏の海も、たちまち鉛色のアメーバに変質させてしまうような負のパワーである。

鉛色のアメーバ高校生たちに、このまま「環境」を語って何の意味があろう。環境問題ワークショップとは知識を入れることではない。問題意識の提起はもちろん必要であるが、意識が変わり、行動が変わることによって環境問題はその解決する方向へと向かう。

ためさん「じゃ、こんなことしてみようか」

「♪ためさん、お肩が〜 こってます。プチプチプチプチ プチシルマ」とBGMがその背景に流れていそうな鉛色アメーバ肩こり少女を一人前に呼び出した。そして伝家の宝刀、「にこにこマッサージ」の剣(つるぎ)を抜いた。

そして環境ワークショップ第一発目のワークは、「予定をしていたワークをすっ飛ばして(ためさん談)」にこにこマッサージ講習会になったが、このにこにこマッサージの効力は、鉛色アメーバ・デイダラボッチ状態の高校生を人間に復帰させることに成功した。もちろんためさんのコーディネート力というものもあっての話であるが。

さらに、にこにこマッサージは宿舎である「淡路青年の家」とかなんとか言う(よく覚えていない)の職員にも感染し、職員達も煮詰まってくるとあっちですりすり、こっちですりすりと互いにやりあっていたという。

二泊三日のワークショップが終わる最終日には、集いしアメーバたちは、すっかり若人に戻り、参加者一同輪になって、前の人の肩をエンドレスにマッサージしていたという。鉛のアメーバはここに無事「青い山脈青春謳歌高校生復帰」を果たしたわけである。

ひねもすのたりのたり」を取り戻した春の瀬戸内から、遠く潮騒に乗って「青い山脈」の歌声が、かすかに聞こえてきたそうだ。(これはウソ)

というにこにこマッサージ。19日の日曜日に大阪道場で一日講習会やります。
一両日中にホームページにも情報をアップしますので、お近くの方はぜひどうぞ。