347話 露出面積の話は唐突に終るのだ

露出面積よりも空想喚起力の3を書こうとして躊躇している。というか、続きを書かないでおこうと考えているというのが今日の中身だ。

というのは、書いていくと「NHK プロジェクトX」の時のように延々と連載が続きそうだからだ。

この問題を考えていると、日頃、深層意識に深く沈んでいた疑問の数々が、続々と想起されてくる。

ミニスカートにときめくものが、ショートパンツには感じられないのは何故か?露出面積およびその形状にまつわる心理状況についての考察というものが心に浮かぶ。

しかし、それを書いていくと「水着と下着でこんなにあつかいが違うのはなぜ?」というテーマついても書かずにはおれなくなる。どちらも隠すべきところを隠す機能に関してはほぼ同じであろうと思われる。

更衣室をのぞくと犯罪者になり、更衣室にカメラをセットすると「盗撮」になる。しかし、真夏の海岸で鼻の下を伸ばしていても犯罪にはならず、水着の女性方を撮影するテレビカメラは犯罪にはならない。「夏の風物」の範疇になる。

実に不思議なのが、「田代某、盗撮で逮捕」とか「大学教授、スカートの中を鏡でのぞいて逮捕」というニュースの際に、思いっきり短いスカートの女子高校生の下半身のみを、テレビで流していたことである。これっておかしくないんだろうか?報道における露出と性犯罪との境目もほってはおけなくなる。

そういった心理分析から、さらに空想する力の使い方について話を進めようと考えている。というか、その部分が書きたくて始めた話題であったのだ。

しかし、そういった諸問題にひとつひとつ考察を加えていくと、実に長くなってしまう。

田口ランディさんの本に「スカートの中の秘密」という女性の性にまつわる意識を書かれた本がある。私が書こうとするのは「スカートにときめく秘密」とでも言うべき内容である。男女の性差を特に女性が理解するのには懇切丁寧、適切、斬新、人畜無害、安心、安全な名著になろうかと思われる。

しかし私は忙しい。会報を前倒しで発行する、ということにもまだ着手できていない。万全の下見も終り、コース設定も終った紀ノ川カヌーにも引っ張られている。

しかも、無料発行のブログである。出版者との約束も原稿の締めきりもない。この原稿がここで終っても誰も困らない。ここで急きょ出版者から「そんなこと言わずに、ぜひぜひ続きをかいて下さい。完成のあかつきにはぜひ当社から出版しましょう」という話があれば別だが、その可能性は今年、楽天が優勝する確率よりもさらに低い。

また今回のテーマを書きだしたとたんに、読者から反響の嵐が吹き荒れ、絶賛メールが引きも切らないという状況もまったくない。

「目からうろが落ちました、ぜひ続きが読みたいです。頑張って下さいね、19歳 女子大生」

「そうだったんですね。ちょっと男性が理解できました。当分このテーマを楽しみにしています。26歳OL」

「いやあ、ああいうことを考えていたのは私だけではなかったんですね。男性心理がよく分かりました 53歳 会社経営 男性」

というようなメールはただの一通も来ない。反響の度合いで言えば、電車でうんこをがまんして、駅のトイレに駆け込む話の方が大きかった。

ということで、この話はここまで。今日はこれからホロンPBIさんが主催して下さったニコニコマッサージ講習会に行って来ます。