348話 アクセス解析

こうやって文章表現をしている裏側には、自らの書くものを多くの人に読んでもらいたいという心理があるのは当然である。

来る日も来る日も、カウンターの数字が、自らがページを開いた回数分だけしか増えなかったら、書き手として寂しいことはなはだしいであろう。張り合いがないこと言うまでもない。アクセス数も増え、また日頃御会いする方々に感想を頂き、またために「コメント」などを頂くと非常に張り合いがある。(えこまさん、コメントありがとう。さすが学者(上野千鶴子)さんは端的に難しい漢字を使って表現されるものだ、感心しました)

ということで、手帳に一日で何人アクセスしていただけたか、というのを記録している。寝る前のカウンターを記録して記帳し、昨日との差を()で横に書き出している。一日のアクセス数というのは、20数名ということもあったし、100名を超えることもある。
手帳に書き出しているので、月曜日から日曜日が上から下に並んでいるのを毎度眺めることになる。まめに更新している週は、チェックもきちんとしているが、更新がままならない時にはページそのものも開かないので、そういう日々の記録は抜けている。そこそこずさんではあるけれど、週が増えてくると、けっこう見えてくるものが有る。

何曜日が一番アクセスが多いのだろう、と見ていくと、これは間違いなく月曜日である。もっとも少ない曜日は、これは絶対ではないけれども、非常に高い確率で日曜日である。それから土曜日。

火、水、木には圧倒的な特徴というのは見当たらない。

これはいったいどういうことなんだろう、と考えた。そして、これは職場で見ている人が多い、ということではないか、と思い当たった。土曜日曜日にアクセスが増えないのは、職場に行かないからである。そして、週に何回かはアクセスしてくださる固定の読者の方々が、月曜日に出勤し、「おうおう、2日も空いちゃったわいな。どれどれ」とアクセスして下さっているのではないか、と推理する。

かくして月曜日にはアクセスが増加する。そして土日は激減する。


職場でも見てもいいホームページとは何だ?というテーマが頭に浮かぶ。

「天気予報」を仕事の合間に確認する、というのは上司の叱責を浴びるような行為ではないであろう。ニュース、というのもこれに準じて許される度合いは大きかろう。

では、このブログはいかがであろうか?

このブログは、うまくいけば、人間そのものの理解を進め、男女の性差を違いが理解し、人間の苦悩懊悩の奥底を探り、また生理作用と心理の関係を伺う、という非常に高尚なテーマに向かうべく書かれている。しかるに、書き手がまだまだ修行中のため、一直線に人間の本性、人間の深奥に迫っているとは言いがたい。せまるべく角度を変え、取り口を変えて探っているのである。

結果として「また上の短いジーンズ問題」やら「桃一個23円50銭問題」なども登場する。駅のトイレも登場する。テーマが高尚なだけに、なかなか解明は難しい、当然予想される苦難の数々を予想して、ブログのタイトルを「心・体 右往左往」と名付けたのである。

どうも職場で堂々と読んでいただく類いのホームページではないような気がする。

今、金曜日の夜。

上記の「月曜日アクセス組」はこのブログは読まれていないだろう。土日は忙しくて更新する機会がないので、月曜日朝一番にもこの話を読まれるはずだ。そして「確かに、これは職場で見るようなページではないな」と納得されたらどうしよう。