369話 「はく」をつけよう

河野先生が昨年今年と続けて著作を出版。3冊になる。

こうやって出版するとどうなるか?おつきあいのあるビジョンヨガ代表の大石先生によると

「聞いたこともない大学から、ある日『あなたの学術的功績を認め、名誉博士号を授与したいんですけど、どうですか』と連絡が郵送されたりします。それで申し込むと結局○○万円お支払い下さい、ということになる」

んだそうだ。

すると、ある日、来た来た。
外国の大学の日本校の名前で、河野先生あての封書が、なぜか大阪道場に来た。

河野先生の著作には基本的に東京の動体学研究所の住所しか載せていないので、いったい何をみて大阪道場に送られて来たのか謎である。

河野先生の了解を得て、開封

名誉博士号授与に関する通知書」

がバーンと入っている。

謹啓

時下、ますます御清栄の段、御慶び申し上げます。
○○大学は・・・・・・
 さて、この度、本学の教授より構成される学位授与選考委員会は、先生の社会的功労を高く評価し、名誉博士号を授与することを検討しておりますので、ここに謹んで御通知致します。授与についてのお考えをお聞かせ下さい。
 ・・・・・・・・・後略


名誉博士号が欲しい場合は、連絡してね、ということがその後に書かれており、さらに

名誉博士号受諾書」というものが同封されており、

住所氏名、英文書名!生年月日に電話番号を記入して判子をついて送り返すようになっている。

おお。世の中捨てたもんじゃないのね。私の功績を草葉の陰から?観ていてくれた人がいるのね。柱の陰から星飛雄馬の特訓をみていた明子ねえちゃんのような人がいたのね、と喜んで受諾書を送ると、うん十万円の請求書が来る、というシステムらしい。しかし、実態はどうあれ「はく」だけは付けたいという人もきっと世の中にはおられるだろうから、けっこうビジネスとして成立っているのかもしれない。

もちろん、河野先生は受諾などしていないので、何十万円で名誉博士号が買えるのかの実態は分からない。