419話 正月2日〜4日のいろいろ
2日午前。家族全員に招集をかけると、敢然と大掃除開始である。
子どもたちも実に猛然と清掃作業を行う。その「猛然たる子ども達を含めて家族全員の積極的清掃作業」の裏には、二つの伏線がある。
一つは12月29日に家族全員で見た
「TVチャンピオン 片づけられないダメ主婦を救え!新年キレイな家で迎えよう決戦」
である。
いわゆる収納の達人達が3名出てきてその技を競う!というのなら今までもあった企画である。しかし今回は三段構えの番組であった。
まず三名の「まったく片づけができない主婦」3名が選ばれて、それぞれ収納の達人と組み、5日間特訓を受ける。五日後にそれぞれのおうちがどれぐらいキレイになったのかを競う!・・・・のではない。
この五日間は「弟子の養成期間」なのである。
五日後に、それぞれの主婦よりもさらに片づけができないとんでもない部屋の主が三名登場する。その三名の部屋を三名の弟子が部屋の持ち主に「指導しながら」「協力しあいながら」8時間で片づけるというものである。
三名の達人の手法はそれぞれ見事であった。弟子たちの奮闘も涙ぐましいものであった。
これを実家で家族全員で見た。
帰宅するやいなや長女のあさちゃんが、「ブティック方式タンス片づけ」を実践しだした。縦並べ式・引き出し収納法もやりだした。
小学生の柔軟性・実行力はたいしたものである。同じ番組を見た大人は何百万人いるであろう。しかし、その中で実際にそのあと片づけに取りかかった視聴者は何人いるであろうか。
かくしてあさちゃんの引き出し関係のみ片づいた状態で、我が家は年を越したのである。こういう「清掃・収納」に対するモチベーションがきわめて高い我が家の状況というものがあった。
その期を逃さず 筆者が家族に提案したある「秘策」があるのであるが、それはここでは割愛する。みごと花開いた時にまた開陳することもあろうかと思う。しかし、一つの伏線とそこにあてがった「秘策」のおかげで、我が家は急速に片づいたのである。(四日の夜もかつてない整頓状態が継続している。足かけ三日、家の中全部できれいな状態が続いている。これは我が家が今の五名体制になって以来、初めてである)
かくして「大掃除など本来は年末に行う行事」が終わっていないのに、正月としてやるべき行事は着々とおそってくる。
家がぴかぴかになると、さらに気分が正月気分なってくる。そこで近所の戎(えびす)神社に初詣に出かける。初詣のために遠出をする時間的余裕はないのである。年賀状はできたが、宛名はまだ書けていない。しかし、この神社は徒歩1分で行けてしまうので気楽である。
気楽に行ける距離にある小さな神社であるが、しかし由緒書きしたためたる看板を読むならば「紀州の戎神社の総本社」とある。ありがたいことである。
さて、帰宅して年賀状の宛名書きに入る。昨年の年賀状を取り出して宛名を書く。
ちなみに、宛名は一年に一度のことでもある、というのでここ数年毛筆で書いている。と言っても私は書道の心得はない。小学校4年生の際に、親父から4ヶ月ほど習っただけであるから、我流である。
この一年の体の使い方の鍛錬工夫のようなものが、いささかでも筆を通して感じられたりもするので、年賀状としては遅れに遅れているのであるが、やはり毛筆で書く。その分時間もかかる。
さて年末に行った蔵の湯であるが、我が家族ももちろん行ったことがある。そして今回私と長男だけがいい思いをしているというのでは家族間のバランスが悪い。宛名書きにもくたびれてきて、そこで、二日夕刻、発作的に「行こう!」ということになり夕刻から蔵の湯へ。
「S澤送別ツアー参加者 ならびに
参加したかったけど、今回は行けなかった人
そんな会なら次回からぜひぜひ私も参加する」 という方々へ
S澤君送別ツアーのスケジュールの中で唯一の誤算は、「山道アップダウン・ヘアピンカーブ・くねくね・うねうね・酔っぱらい一同ゲーゲーオエオエ」であった。
二日の「蔵の湯」往復の道中ならびに帰宅後に和歌山県道路地図をにらむこと数十分。次回「まる高を核とした紀北地方を楽しむツアー」の企画がむくむくと湧いてきた。
この場を借りてお知らせするので、時期未定ながら予約は受け付けるので、メールください。
春であれば
● ディープインパクトまる高+真田幸村ゆかりの九度山花見
+丹生川しみじみたき火+しっとり蔵の湯
というコースが思い浮かぶ。もちろん「くねくねうねうねコース」は含まれていない快適ドライビングである。
夏になれば
● ディープインパクトまる高
+猿でも下れる安全快適紀ノ川ショート・カヌー体験 川下り
+ゆったり蔵の湯
という組み合わせも考えられる。
さらに
● ディープインパクトまる高
の部分を今回行き損ねた「正統和歌山ラーメンの頂点 地元が認めるその実力。まる三ラーメン探求、ディープなインパクトよりもややあっさり目」
へと変更することも可能である。
以上お知らせでした。
四日。年賀状第二次投函終わり。一応はこれでようやく正月においついた。
さて今夜(四日夜)から明日、じっくりと今年一年の準備をしよう。
六日から仕事始めである。