437話 餅はもち屋 車は車屋

自動車をぶつけてしまい、親戚に紹介してもらって貴志川にある安くで修理してくれる工場へ行く。


と言っても個人でされている「こじんまり」した工場である。


設備を見せてもらいながら、事故車などをどのように再生していくかということを説明してもらい感心することしきり。


筆者の仕事の話となり、ヨガを教え、整体をやっているなどと話すと


「実は四十肩で・・・・・・・・・・・中略・・・・・・という具合なんです」


車の下に潜り込んでとんてんかんと修理した後、車の下から出たあとは、肩を押さえてうずくまるという。

それは困る。我が愛車を再生していただかないといけないのだし、腕一本で修理工場を支えているその腕が利かないといのでは、まこと不自由されていることは想像できる。


工場の中で立ったままで感応で虚実のアンバランスを観て、腰を突き出してもらったり横に曲げたり、肩をすくめたり、肘を曲げたりしながら氣を通して虚を満たしていく。

その間15分ほど。


姿勢もすらりと伸びて、肩は完全とはいかないけれど、くるりくるりんと回る程度には回復した。回復度7割9分4厘というところか(根拠はない)


生きた人間は誠に便利にできている。回復するような条件を作ると、さっさと機能回復してくれる。


車はそうはいかない。いくら氣を通してもその場でへこみが盛り上がってフラットにはなってくれない。


しかし、人の体を整えるのに、車を治すような発想で身体にアプローチしているような療法も目にし耳にする。私自身がその技術を習得しているわけでないので、いい悪いは分からない。ただ筆者は、本人の治ろうとする力を側面サポートすることしかできないし、それだけでけっこう良くなるし、それが自然だと思っている。

で、車は自然に直らないのが自然だと思っている。

ゆえに、

T村自動車さん、よろしくお願いしま〜す。