440話 鬼(丸)は外(国)

15日木曜日

テラルネッサンスの代表、鬼丸氏がスタッフのM本嬢をともなって整体を受けに来られる。

テラルネッサンス

http://www.terra-r.jp/

というNPOは、元神戸元気村スタッフの鬼丸さんが、元気村当時行っていたカンボジアの地雷除去ボランティアなどの活動を神戸元気村解散後も引き続いて行い現在に至っているもので、その活動は


平和教育(ピースビルダー(平和建設家)の育成)事業
●平和に関する講演
●ワークショップ
などを国内で行い、かつ
スタディーツアーを開催してカンボジアなどに出かけ、さらに

支援事業として
●地雷除去、地雷被害者支援への資金提供
などの活動を行っている。


  根拠地は京都の深草であるが、大阪などにも打ち合わせや講演などで出かけて来られることも再々あるようなので、そういう時はぜひぜひ道場へお越し下さいね、ということで本日の訪問となった。夏に深草の事務所におじゃまして以来の久しぶりの調整である。


テラさんでは、支援事業としてはカンボジアの地雷除去、ウガンダの子ども兵の社会復帰や小型武器廃絶などを手がけているらしい。


鬼丸代表は


「2月22日からウガンダへ行ってきます」


ということでありM本嬢は


「3月6日からカンボジアへ行って来ます」


ということである。


さらりとそう言われる。


「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ」


という日本昔話・桃太郎編、おじじおばばのルーチンワーク描写のごとく


「鬼(丸)〜さんはウガンダに武器狩りに、M本さんはカンボジアに地雷掘りに行きました」


というのがテラさんのこの春のスケジュールである。


筆者の人間関係であるが、何か問題があるときに、、とりあえず監督官庁やら行政やら企業の批判は口にするが、自分では何もやらない人よりも、その人がやらなければならないという必然性はないけれども、気がついたらやってしまっていた、というタイプの人間と友達になることが多い。


「気がついたらやってしまっていた」と書いたけれども、そうい方々は「しばらく前まではそんなことを自分がやるとは考えても見なかったにもかかわらず、気がついたらやっていた」という方々である。


強い倫理観と使命感に突き動かされて、まなじりを決してねじりはちまきで、というような鼻息の強い方とはなぜかお友達にはならない。なりゆきでそうなった、という自然体の方が多い。自然体でそうなるということは、言い換えれば『その人がやらなければならないという必然性はない』とは書いたけれども、必然的にそうなった、ということである。


そういう☆の元にうまれてしまったのね、ということである。


こういう方々は人類の何%かは常に存在しなければならない。京都長岡天神ならびに嵯峨野周辺の農家のおじさんがタケノコを掘る算段をしている時に、京都深草で地雷を掘る算段をする方々がいる世の中の方が世の中の風通しが良くなる。


ということで、ささやかながら身体のケアのお手伝いなどをさせていただく。


テラさんの事務所では筆者のブログを欠かさずチェックし、日々の憩いのひとときとし、M本嬢に至っては、わがブログを文章の師匠とあおぎ、テラさんのミクシイの日記にて修行成果を披露されているという。


昨日の日記のコメントに「師匠!という書き出しでM本嬢からの感想が届けられているのはそういう経緯である。


おお、文壇デビューする前に弟子ができてしまった。


ということでいっそう心を込めてお二人を調整する。


時間的には整体をおふたり見ると、「じゃあ一緒にお茶でも飲みに行きましょう」という時間は20分ほどしかないのであるが、神様もちゃんと押さえるところは押さえてくださるのである。お二人の直後の予約のA積さんは「時間変更をしていたのを忘れてしまいました」とキャンセルになり、その直後の20分の空き時間の後に来るK江りょうこちゃんからは「15分遅れます、すいません」というメールが入るのである。


こういう波長の合う方々との語らいは楽しい。


地球の将来や環境や平和という大テーマから明治維新、弁当箱、パチンコ屋さんには一日何人の人が来るか、というバラバラのテーマに飛びながら、なにか一つのまとまった話をした、という実感のある実に充実した「お茶の時間」と・・・なったとさ。


めでたし、めでたし。

それじゃご両人、行ってらっしゃい。帰国したらまた来てください。