468話 渋滞 1
28日
さて、昨日昼、母を乗せて高速を突っ走り、速攻で都島の亡父の墓参りを済ませ、会報の仕上げにととりかかる。そして本日未明、無事会報の版下が出来上がった。
せっせとというか、でれんでれんと言うか、真夜中に校正をしたのだけども、もうろうとした頭で、ウニと化した脳みそで行ったものであるから、誤字脱字日付間違いなどどうなっているか不安である。
今日はバイトがなくってヒマだと口を滑らせた好漢Y口くんを誘い出して印刷につきあってもらい、午後3時過ぎ、無事500部の印刷が終わる。
ということで、話は「渋滞」に戻る。
高速道路の渋滞というやつに出くわすたびに思うことがある。
筆者には「納得のいく渋滞」と「納得のいかない渋滞」がある。
渋滞にも色々とある。料金所で渋滞するのは納得がいく。、高速で移動していた大量の車が突然せき止められるのであるから、そこに車が滞留するのは自然の理である。事故渋滞も同じである。
納得がいかないのは「事故見渋滞」と「トンネル渋滞」の二つである。
事故見渋滞というのは、走行している車線で事故が起こっているのではなく、反対車線で事故が起こっているのを、すれ違いざまに
「あら事故だわ」
というので、ちらりと見る。
その「あら」の瞬間にブレーキを「ちょこっと」踏む。後続車も踏む。その後続車が次々に踏み、そのブレーキポイントが事故現場からどんどん後にずれ、いつしか事故現場からははるか後まで続き、そ「負の連鎖」で渋滞になる、というものである。
「トンネル渋滞」というのも同様で、トンネルに入る瞬間に、
「あらトンネルだわ」
というので減速する。ブレーキを「ちょこっと」踏む。後続車も踏む。その後続車が次々に踏み、そのブレーキポイントがトンネルの入り口からどんどん後にずれ、いつしかトンネル入り口事故現場からははるか後まで続き、大渋滞となる。
トンネル渋滞で納得がいかないのは、渋滞が解消する瞬間である。
トンネルに入る前は何十分も、時には一時間以上延々停止したりのろのろ運転を繰り返すが、トンネルに入るとみるみるスピードがあがり、トンネルを抜けることには、前の車はずいぶんと前方へ行ってしまっている。
おお、今もテレビの「おはよう朝日」で「宝塚トンネルを先頭に吹田まで18キロ渋滞」などと言っているところである。
納得のいかない理由。トンネル渋滞の先頭には、障害物が何もないのである。
「そら仕方がないわな」
という理由がないのである。現象として厳然としてあるのは
「あらトンネルだわ」
というので減速する。ブレーキを「ちょこっと」踏む。後続車も踏む。その後続車が次々に踏み、そのブレーキポイントがトンネルの入り口からどんどん後にずれる。そして再びアクセルを踏んで動き出すその車一台ごとの時間差がつもりつもって、一時間を超える渋滞などを引き起こす。
(つづく)