490話 沖縄 キロ23円 北海道 30円

さて、着々と始まった「近所の日帰り温泉か、沖縄はたまた北海道旅行争奪、お部屋片づけ大作戦」である。

今日で連続10日パーフェクトが続いている。


このペースでいったいどれぐらい経ったら「沖縄」なり「北海道」が視野に入るのかということが気になったので、さっそく調べてみることにした。


「航空運賃 北海道」 「航空運賃 沖縄」とか適当に検索してみる。


とりあえず出てきた関西空港〜沖縄は、740マイルで、27650円。関西空港北海道(札幌・千歳)は667マイルで33000円である。

一マイルというのは、約1.61キロなので、キロに換算すると



関西空港〜沖縄(那覇)     1191キロ 27650円

関西空港〜北海道(千歳)    1073キロ 33000円

となる。


上記の距離をお値段で割れば1キロあたりの単価が出る。


沖縄    キロあたり23円20銭

北海道   キロあたり30円75銭

うん、キロあたり23円と聞くと、なんだかとっても安いような気がする(って牛肉と比べている筆者がどこかおかしいような気もするが)


23円で1キロも飛行機に乗せてくれるっていうのは、とってもお得な気がしてきた。


ちなみに阪急南方から阪急六甲まで、推定20キロほどで310円である。これはキロあたり15円だから、阪急電車の方が安いことは安いが、なんたって空の上を飛べるのであるから、それぐらいの割高は許そう。


沖縄まで27650円だっていうことは、毎日せっせと250円を貯めていったとしたら、おおお、110日で行けるんだ!わずか4ヶ月後には「ハイサイおじさん」を歌いながら沖縄そばを食えるのである。


っとここまで考えて気がついた。


行ったら帰ってこなくっちゃいけない。行ったきり沖縄の土になるというのは「移民」であり、「旅行」ではない。ということは、実際にはこの倍の日数かけないと往復運賃に至らないということか。


っとここまで考えてさらに気がついた。これは家族旅行資金だった。一人分の往復運賃がたまるたびに一人ずつ行く、というのはどう考えても家族旅行ではない。旅費が貯まった時、その旅費を前にして「誰から行くねん」という家族間の骨肉の争いが勃発しかねない。これでは不幸の貯金である。


ということは、ためるべく資金は、家族5人が往復する、ということで、片道運賃の10倍いるってことなのね。


ということは沖縄旅行単価は、キロあたり23円じゃなくって230円ってことなんだ。パーフェクトに片づけが続いていたとして、1100日かかる。3年半!


ちなみに今貯金箱には2500円。この金額は人から見れば少額だが、我が家にとっては大きい。なにしろ我が家史上初めて10日間も自宅がきれいに片づいているという画期的な事態にたいする報奨金である。


これは、沖縄往復キロ単価に換算すると、ざっと10.86キロ分の資金が貯まったということである。


関西空港から南西に10.86キロのところを地図上で探すと、「みさき公園」だった。我が家から電車で10分で行けるところのような気がするが、きっと気のせいだろう。


北海道千歳空港行きで同様に計算すると、こちらはキロ単価やや高めで330円である。2500円での搭乗可能距離は7.57キロである。関西空港から北北東に7.57キロ進むと二色浜沖の海上である。しかし、これは空港島の端から7キロちょっとのところという見方をした場合である。


実は、地図で見る限り空港島の縦幅が、およそ7キロ程度のようなのである。シビアに見れば、この金額ではまだ空港を離陸していない、とも考えられるのであった。


前途は長い。