551話 清水温泉

meuto2006-11-07

6日

朝からすずなの散歩をはじめとしておうちのお手伝い、色々なお仕事などをせっせとこなしていたら、お昼にある程度のめどがついたので、発作的に「清水温泉」に出かけることにする。

清水というのは和歌山市から車で1時間半〜2時間。「有田ミカン」で有名な「有田」郡にある。


高速阪和道和歌山インターの手前にTSUTAYAがあったので発作的にはいり、発作的に「小柳ゆき」のベスト版を借りて、聴きながら清水へ。

♪ あぁなぁたぁのぉ〜 キィスぅをぉおお 

     数ぉ えぇま しょう ♪
1999年の歌で、当時10台後半ぐらいの年齢だったんだよね、確か。ず〜っと下の世代になると、何でこんなふうに歌えるの!とあらためてびっくり。


昨日、実家に帰りしおり、柿好きの老母より、柿についてのうんちくを聞き、和歌山県民の筆者としてはとびっきりうまい柿を入手して母に和歌山県の実力を見せつけようと、柿の売店を探しながら車を走らせるが、やはり有田はミカンの里のようで、左右とも柑橘系がならんで柿の姿はほとんどない。

もう少し北の貴志川沿いや、かつらぎ町(柿生産高日本一らしい)あたりの山を走ると、柿だらけなんだけどな、道ばたに袋いりの無人販売だらけなんだけど。ううう、ミカンばっかり。しかもまだ木に実っている。


筆者の耳には小柳ゆきの歌声がいつしか

♪ あぁりだぁのぉ〜 柿ぅをぉおお 

     探ぁしぃ ま しょう  ♪
と聞こえてきた。


寄り道しながら2時間、清水温泉につく。まだ新しい。有田川に張り出すように崖沿いに立てられた温泉は、丸太でクラゲのようなミニドームを作って組み合わせたウッディなもの。(写真)


作りは小さいが、とっても気持ちがいい。温泉は露天風呂や打たせ湯などの多角経営方式ではなく、シンプルに木の六角か八角の大浴場(といってもそんなに大きくない)とサウナのみ。


しかし、休息スペースが広々と畳なのが気に入った。新しいところはなかなか、こういう畳のだらだらとくつろげるところがないのである。


有馬温泉も昔の「有馬温泉会館」時代にはごろごろできたのが「金の湯」になったら、なんか上がったらさっさと出ろみたいになったようで、施設はきれいだけど、くつろげなかったのである。


12月30日に予定されている清流とたき火と温泉の忘年会ツアーの候補地の一つとして急速にクローズアップされる清水温泉なのであった。今年参加予定のみなさん(って誰も決まってないけれど)、いかがでっか?


帰路、有田川沿いの人気のないところに車を停め、ドアを開けたまま車外に出て、ボリュームを大きめに小柳ゆきをかけながら、持参した七孔尺八でジョイントする。小柳ゆきは迷惑だろうが、清流と色づき始めた山、その上を流れる夕暮れ近くの雲を眺めながらの尺八は非常に気分がいい。


和歌山の秋は深まりゆくのであった。