559話 手書きはいい

10月1日のブログより抜き書き。

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原田隆文氏 著 

『大人が変わる生活指導』

を読む。

この方、今は経営コンサルタントであるが、本は熱血体育教師で、大阪でも筋金入りのあれた中学校の陸上部を、7年間に13回の日本一選手を育て上げた、という方である。

それで、中学校の陸上部を企業関係者がうじゃじゅじゃと多数、視察、見学に訪れるようになり、ついにはそちらにお仕事を変えられたということのようである。



簡単に書くと、目標を立てて準備をする。それに合わせて日頃の生活をきちんとすること。日誌を通じてそれを推進すること、ということになり、これだけ読んでもちっともありがたくないので、私が書くこの感動を呼ばないまとめは無視して、ちゃんと原田さんの本を読まれることをお勧めする。       以上抜粋
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というようなことを書いたのだけれども、とても興味深い内容だったので、さらに原田先生の著作を2冊ほど読み、その通りに実行してみたら、10月以後、とってもとっても働き者になってしまった。

ここ数年でもっとも働き者なのである。


【目標を立てて準備をする。それに合わせて日頃の生活をきちんとすること。家庭や地域などに奉仕活動をする、日誌を通じてそれを日々振り返り、明日以後をプランする】


というようなことを、日々実行しているのである。いままでも怠け者の私をなんとかしようと色々と試みたけれども、一ヶ月半以上にわたって続いていて、かつ今は2週間ごとに立てる目標をクリアしたり、ぎりぎりで足りなかったりと、日々充実した毎日を送り、非常に高い満足感を得ているのである。


筆者の感じるいくつかの重要なポイントのうち、大きな一つが日誌を毎日書くということである。そして、この日誌であるけれど、「手書きに限る」という条件が付いている。


「手で書いて、読み返しなさい。それでもって、その中身をひとに語るのぢゃ。」


と、原田老師は語る。


キーボードでは脳の前頭前野が発達しにくい。「前頭前野は、人の意欲や学習、思考、自己コントロールなどを司り、手書きすることによってその部分を刺激し、創造性やコミュニケーション能力の発達にもつながる」(大人が変わる生活指導)より・・・のだそうだ。


ということで、老師の仰せにしたがってせっせと日誌、研究ノートを手書きしている。


今までもノートにするか、パソコンにするかずっと決めかね、結局その手の日誌類はどちらも中途半端になっていたのが、一本化して習慣化するとこれがすこぶるよろしい。


ある観光地をガイドブックや映像で見るのと、実際にそこに言って風や空気を感じて来るのとの違いである。


文体の違い、文字の違い、これは電車の中で揺れながら書いたから文字も揺れているけれど、ここは深夜心を落ち着けて書いたので、ていねいな文字で、という具合に、その書いた時に心情や情景なども情報として甦る。


パソコンと違って、後から付け足したことは、そのまま付け足し情報として分かるから、自分の思考の深まり、気づきの幅なども見て取れるのである。


もちろん、筆者の仕事関係の方で、「そんなに働き者になったんやったら、これとこれとこれとあれとあれはどうなっとるんじゃい!」とお怒りの方もおられると思うが、しばし待たれよ。じきに追いつくことと思われますので。ごめんなさい。


いずれにしても、手書き、肉筆の効果というものを実感する筆者であったのだ。便利だということと、自分の能力を引き出してくれるということは、同じではないを実感する筆者だったのでした。