565話 みずみずしくいこう

秋から冬に向かって空気が乾燥してくる時、厳冬期までの間には積極的に水を飲むことが、効果的に身体を整えるのに効果的である、ということが整体の世界で言われている。


いい水を飲む健康法というのは、整体以外でもいろいろとあるようだけれども、時期・季節を指定しているものは、野口晴哉先生(とその後に続こうとしている先生方)以外には浅学な筆者は知らない。


確かに夏場のしめった空気が終わって秋から冬に向かっては、肌が乾燥してかゆくなったり、唇が割れてきたいと「カラダが乾燥しています」というシグナルは存分に出ている。


夏場の水は、のどの乾きに対して、口中の奥、のどの入り口の上部に清涼感を通過させたいという欲求で飲んでいる。確かに秋にこの飲み方をしても少しもうまくないし、冷えるし、すぐにおしっこに化ける。生ビールのように飲んでもうまくないから、人は「秋から冬に水を」と言われても、怪訝な顔をして欲求を否定する。


それは欲求がないのではない。飲み方が違うのである。


ビールのように飲むのではなく、日本酒のように飲むのである。ちびちびと口に含んで口中を転がした後、飲み込む。すると、つめた〜い水が本当に美味しい。そして関節のぎしぎしした感じが軽減する。飲み方によっては激減すると言ってもいい。



そして、そういう飲み方でカラダが水を受け入れた場合には、おしっこは近くならない。たまりにまたってじっくりと出る。

じゃ〜〜、では終わらない。


じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と出る。


私は、毎日5杯、6杯コーヒーを飲むから水分は足りている、という方は大きな誤解をされている。水分と水は同じではない。


コーヒーは利尿剤である。コーヒーを飲むことでコーヒーの何割増し、場合によっては数倍の水分をカラダから出している。収支決算すれば赤字である。


筆者は酒はほどんど飲めないが、大学時代は運動部だったので少量ながらつぶれるまで飲まされた。その日本酒を飲んでひっくり返って寝て、なんとか起きたときに手のひらが異様にすべすべしていたのを覚えている。しっとり感が消えているのである。手のひらの水分がなくなっているのである。これは酔っぱらって意識朦朧としながら、鮮明に覚えている。


おそらくはアルコールを分解する際に大量の水が使われているのではないかと推測するが、日本酒だって水のようで、カラダを乾かすのである。


そしてやたら小便に行く。


ジュースであれば余分な糖分をとっていることになる。スポーツドリンク、イオンサプライ?なんているのはどうかというのは定かでないが、筆者は経済的な問題も含めて、ただのお水が良いと思う。だって飲み始めると一リットルぐらいはあっというまに飲んでしまうものだからである。


以上は、冬場に乾燥する表日本の南側の情報としてお伝えする。


雪に埋もれる地域、温暖な地域などでの身体については、実際の体験、また観察の機会がないので、分からない。またこのブログの読者であるイングランドの旧姓YY川さん、現K頭さんの参考にもならないことを補足しておく。


本当に効くものというのは、場所もタイミングも選ぶようである。