567話 大根白菜救済臨時特例法案

さて、ここで全国のマスコミ・放送メディアの方々に提案である。あなた方の影響力というのは、良かれ悪しかれ大きい。


最近子どもの自殺が増えているけれども、これはひとへにマスコミ報道の影響であると思っている。頻繁に報道される子どもの自殺の情報に、いじめられて追いつめられている少年少女の今後の選択肢の中に、「自殺する」という選択肢を埋め込んでしまっている。


もちろん報道の方にはそういう意図はない。番組作りとしてはどうすれば防げるか、ということに焦点が当たっている。しかし、取り上げれば取り上げるほど、自殺という選択肢のあることが子どもの潜在意識に入っている。(と思う)


報道によって、自治体や学校や文部科学省や親が何らかのアクションを起こして、自殺を未然に防げた結果と、自殺という選択肢があることを知って自死を選んだ件数のどちらが多いのかは分からない。


っとこれは本題ではない。放送メディアの影響ということを申し上げただけである。


みのもんたの番組で「ココアが健康にいい」と取り上げたとたんにスパーからココアが消えた。あっという間に売り切れたのである。


みのもんたの番組を見た人全てがココアを買いに走ったということは、常識で考えればありえない。何割、何%の人であろう。それでさえココアが消えた。


いかに大根と白菜が豊作だからといって、日本には一億何千万人という人間が暮らしている。
その方々が白米を食べるような頻度で大根と白菜を食べているかというと、決してそうではない。


であれば、日本中の方々が一斉に白菜と大根を食べれば、白菜・大根問題は一気に解決する。


「ぶり大根」であろうと「おでん」であろうと「たくあん」であろうと、大根おろしにして焼いたサンマにあしらろうとかまわない。「キムチ」であろうと「寄せ鍋」「ちり」「湯豆腐」であろうとかまわないのである。


各料理番組は、メイン食材でなくとも必ず白菜大根をその日の料理に加える。みのもんたは今日は大根、明日は白菜の効能について語るのである。NHKはチャングム番外編として王様の病が大根の汁とキムチによって癒されたという特別編を放送するのである。


各家庭がちょっとメニューを変更して大根か白菜を加える。これだけで丹精こめた農産物を廃棄し、生産者が泣き寝入りという異常な世の中を是正することができるのである。


もしかしたら、生産者の方々の中にも豊作による廃棄で自殺を考えざるを得ないという人だっているかもしれない。安くて美味いもんを食って、世の中のバランスが取れるんだから、いいことづくめではないかと思う。

ということで、今から大根キムチを食べる筆者である。