599話 太閤の湯とクリスマス 1

久々に日記である。

今日は朝から、家族みんなで「小」掃除。大掃除というには小規模であって、段階的に年末までに繰り広げられる予定であるので「大掃除」とは言えないので「小掃除」。

ちなみに小掃除2回で中掃除となり、中掃除2回で大掃除になる、というのが一応の基準である(我が家というか筆者のね)これは国際標準ではないので、他家の皆様にはあまり意味はないかもしれないが、何かの参考にして下さい。


清掃終了後、9時半にひろきは、筆者がプレゼントした「スルット関西 3デイチケット」の一日分で、大阪方面へと旅だって行った。行き先は大阪城。午前中に大阪城を楽しんだ後、遅れて出発の筆者と梅田で合流して、親子二人で「有馬温泉太閤の湯」に行くというのが今日のスケジュールである。


温泉なら和歌山にはいくらでもあるのである。名湯・秘湯がてんこ盛りである。しかし、我が家にとって「有馬温泉」というのは特別な意味があるのだ。


伊丹市在住のおり、神戸方面から六甲山最高峰まで登って有馬に下って温泉に入り、バスでJRの宝塚方面に出てJRで帰宅するというのを幾度もやった。


このコースは体力的にきついので、最初はひろきと二人で。学年が上がってあさなが加わり、幼稚園時代のまいも最後は加わった。いずれの登山時も、みんなで有馬温泉に入ってから帰った。932メートルの山頂まで登って、へろへろとたどり着いた血
と汗と涙の結晶のゴールが有馬温泉であった。万感迫る思いで浸る金泉・銀泉であったのである。


昨年、関西圏私鉄乗り放題チケットで姫路〜大阪城廻りを実行したひろきであったが、今年もお城巡りを検討したのであるが


「去年やり尽くした思いが強い。今年は有馬の湯に入りたい。ついては父君もご同行して頂ければ嬉しく思う」


ということで、パパも誘われちゃったのである。中二の息子にである。世間にはその年齢の息子に「うざってぇんだよ」と邪険にされ、非行に日夜悩まされ、あるいは家に火をつけられたり生命まで奪われる哀しい親子関係もある中で、親子で楽しく日帰り温泉の旅である。幸せである。(つづく)