621話 ベリーダンス

今日は、ホロンPBIさんで、ベリーダンスの海老原美代子さんと、河野智聖先生のジョイント講座。


海老原さんは、日本に最初にベリーダンスをもたらした方だそうだ。

なるほど。

20年ほど前のヨガ界における沖正弘先生、またはフルコンタクト空手界における極真会館大山倍達先生、明治維新時の坂本龍馬のような存在だと理解した筆者であった。

この人がいなかったら、今現在、「こうはなっていないよね」、というような方なのであろう。


お会いしたのは大阪道場で過去に一回。でも実際に踊られるのを見るのは、これが初めて。


本来は、数百人規模以上の劇場で踊る人だから、キャパ20人〜30人という狭い会場での生舞踏を見られるという機会は、実にまれらしい。


会場は「セミナールーム」なので、音響も照明も元々はない。そこで足下にフットライトを二器、サイドにもスタンドマイクのような(スポットではない)ライト。いくぶんセミナールームに「ステージ」の雰囲気を醸し出している。


さあ始まった!

わわわわわ!すごい!


筆者、その日、筆者以外にビデオ係のなり手がいなかった行きがかり上、ビデオ係を引き受けていたのであるが、心底後悔した。


一観客になりきって陶酔しなければ、もったいない。


そこで、カメラを思いっきり引いて、ワイドにして、固定カメラで観客に戻るという選択肢もあった。

しかし、ビデオ係としての「スイッチ」も入っていた。同じ撮るなら、この鬼気迫る迫力を少しでも映像として忠実にとらえなければ、これまたもったいない、という「素人カメラマン魂」というようなものもむくむくとわいてきた。これもまた海老原先生の迫力のなせる技であろう。


観客とカメラマンの間を揺れながらの、筆者であった。(つづく)