623話 海老原先生のワークショップ

そういった狭義の気の世界にも磨きをかけていく必要も感じるし、またこれからも続けるのではあるけれど、その狭義の気の使用目的とは何か、というと、受け手を元気にしていく、というためのものである。

そういう本来目的を考えたところから見ると、海老原先生の舞踏の持つ

おおう、おおう、おおう、おおう、

すっご、(凄い)・・・すっご(凄い)

ぐぐぐぐぐぐぐ、

やっばぁ〜 、やっばぁ〜

としか表現のできないものは、確かに筆者の意識や肉体のそうそう浅くないところに響き、共鳴し、奮い立たせる気の世界であった。


野口整体創始者野口晴哉先生の言われる


「魂を全部ぶつけていくような愉気


につながっていく道を、海老原先生から感じていたと言えるかもしれない。今までちょっと小細工に走ってたんとちゃうのん、という自省である。


このように海老原先生礼賛の文章を書きつづっているわけで、「そんなにいいもんなら、対談が行われる事前にもうちっと情報を流さんかい」とお怒りの大阪道場関係各位さまもあるかもしれない。関西在住の方々もおられるかもしれない。

しかし、ご安心めされい。

3月に海老原先生の公演が関西であるのである。

しかも、河野先生も共演である。

それだけではない。能楽の名門、梅若基徳先生まで共演されるのである。

新進気鋭の整体武術家河野先生に、魂のベリーダンサー海老原先生に、600年の道統を受け継ぐ者である能楽師の梅若先生である。なんと恐ろしい組み合わせであろうか。


この催しに関しては、また機会をあらためて、ご紹介したい。


この日の対談は、海老原先生のナマ舞踏、河野先生の骨盤ワーク、対談とつづいて、最後は海老原先生の「ミニミニ、ベリーダンス講座」となった。


ここで、腰くねくね、手ふにゃふにゃ、おっぱいぷるぷるのセクシーダンスを、素人がおろおろ、うろうろと真似をした、という情景を想像した読者は、浅はかである。


海老原べーリーダンス・ワークショップは、「魂の武術舞踏 和の身体操作・塾」と言ってもいい中身であった。(つづく)