658話 皮膚 1

明日はニコニコタッチセラピーの美顔術。美容美顔編の内容になってから、出席者がすこぶる増加している。女性の美に対する探求心の深さと、需要の多さをあらためて思い知る筆者である。


皮膚へのコミニュケーションである「ニコニコ」であるので、頭の中で「皮膚、皮膚」という単語が飛び交っていて、ノートに書こうとした時に皮膚の皮は「皮」だから簡単に書けるのだけれど、「ふ」は一体どんな漢字だったか書けないことに気づいた。


パソコンを叩くとすぐに「膚」の文字は出てくるが、皮は「かわ」だけど「膚」は一体なんだ、と分からなくなった。屋根の下に漢数字の七を書いて下に胃袋の胃を書く。


さらに「膚」の字をじ〜っと見ていると、いったいどんな意味だったっけと分からなくなってしまったのである。


見たことあるようだけど、皮膚以外のどこで見たっけ?


「ふ〜?」「ふ〜?」「ふ〜?」「ふ〜?」「ふ〜?」


特にその文字の中に「胃」が含まれているということに「ん?」という感触が走る。


三木成夫さんによると、顔の皮膚というのは、発生学から言うと、胃袋の材質と同じで、胃袋が食道から口中を経て、顔の下半分をおおっているような構造が人の顔らしい。(つづく)