674話 コードナンバー
ところで、K高校の今練習に出てくる6人の部員のうち、なんと4名のイニシャルがO(オー)である。この後の文章で「キャプテンのO君の手打ち脱出」とか、「1年のO君の反射が良くなった」とか、「腱鞘炎のはずの1年のO君の動きのダイナミックさ」などに言及しようとして、O君だらけだということにあらためて気づいた。
基本的にはこのブログは、姓の頭をイニシャルで、つづく漢字をそのまんま(例 中村さんならN村さん)に変換することで、人物の特定をぼやかすという策を弄し、悪口雑言を可能にしてきた。
が、O(オー)は母音のため、イニシャル変換をしてもまるっきり人物の特定ができてしまう。
大澤さんならO澤さんになってしまう。したがって上の漢字をイニシャル変換する意味がない。
O君が、O君にタッチサポートチューニングをしているところに、O君が割り込んだためO君がたしなめた、というような文章は読者のみならず筆者さえも混乱してしまう。(M君とU君ごめんね、登場できなくて。S君も練習おいでよ)
そこで提案だが、Oの後にコードナンバーをふる、というのはどうだろう。なんとなくかっこいいではないか。
しかし、一桁だとO1とかO2になる。オーがゼロに読めて「03」とか「06」とかになり、市外局番の出来損ないのようでかっこよくない。
却下。
二桁だとO12とかO13になる。安アパートの部屋番号のようで、これから日本の学校体育の革命を起こす初代メンバーとしてふさわしくない。
却下。
007に代表されるように、やはり三桁のコードナンバーがふさわしい。
上の一桁はやはり1であろう。初代なんだから。中の一桁はGOを引っかけて5にしたい。前進を意味する。旅立ちを意味する。これは譲れない。ぜひしたい。なんとしてもしたい。
ここにO151からO154までのメンバーがそろったことになる。
しかし、困った問題が発覚した。今春入学メンバーの中に、頭文字Oのメンバーが三人いたとすると、三人目の彼のコードネームはO(オー)157になってしまう。
すると、その彼がこの拙ブログに登場する際には
「この春はO157が大活躍」
とか
「O157、ベスト8進出」
となり、彼が活躍するほど
「O157、が猛威をふるう」
などと書くことになる。
すると、病原性大腸菌に関して真摯に切実に情報を得ようと検索をかけたまだ見ぬ読者が当ブログを読み、ひんしゅくを買って怒りを買うことになり、気の弱い筆者としてはそういう事態は避けたいと思うのであった。
せっかくのコードネーム作戦だったのに。
なんて表記しよう・・・。
教え子?ばかりがうまくなるのは悔しい?と学生に混じって打ってみようとコートに入る。筆者、偉そうにテニス部のコーチをさせていただいているのであるが、テニスは23歳の時に30分やって、野球で言えばファールチップだらけで、まったくと言うほど前に飛ばなかった、というすばらしいキャリアである。
I藤先生のトスを対面のコートに打とうとすると、部員全員が練習の手を止めて注視するではないか。おいおい、おじさんを緊張させるもんじゃない。3本に2本ほどはまあコートに入る。5本に1本ぐらいはテニスっぽい打球となる。
でも22年前よりも今日の方が圧倒的にうまいぜ。
部員諸君も人と比較せず、昨日の自分と比較しようね。
ところで、I藤先生は次年度も無事同校に勤務のままと決定した。めでたい。実にめでたい。
人事担当者が転勤の辞令にはんこを押そうとすると、体が硬直して動けなくなる、という念が届いたようである。
ふふふふふ、日本の体育の夜明けは近いぜ。
とにかく毎回毎回練習が進むほど、練習の後半になるほど、部員諸君の笑顔(^-^)が最高になっていくのである。「今時の若いやつ」はなんて楽しいんだ。
また笑顔を見に行かせてもらうぜ。今回の感想文も楽しみにしている。ずんずんありのままに書いてね。O君とO君とO君とO君とM君とU君。(うっ、M君以外は全員母音だ。顧問の先生まで母音だ)