675話 バッテリー 1
「あさのあつこ」の「バッテリー」を読んだ。
おもしろかった〜!
決してヒマではない。ない時間の中で5冊をあっという間に読んでしまった。
実はこの本、映画化される前々から、本屋でみかけて気になっていた。
10年少々前に、テレビドラマで「浅野温子」が主演していた野球のドラマがあったのである。不確かな記憶ではあるが、そのドラマのタイトルが「バッテリー」だったのである。
玉置浩二と浅野温子の共演で、港町の海産物の缶詰工場の野球チームが舞台になって、つぶれかけの工場を玉置浩二のアイデアの「さばカレー」というのを作って大ヒットさせ、持ち直して・・・・なんて話だった。
だから本屋で「あさのあつこのバッテリー」という本を見かけた時に、「浅野温子は小説まで書くんかい。でも自分が出演したドラマと同じタイトルの本を書くってどういうこっちゃ」と思い、「やっぱりそんなわけないか」と悩み、作者とタイトルだけはしっかりと記憶に残ったのであった。
最近、映画化でテレビスポットが流れるので、これを機会に読んでみた。
おもしろい。
3巻あたりはもう完全に「あさのペース」にはまってしまう。
3巻を読んでいて「うう〜 おもしれ〜 おもしれ〜 ううう、続きはどうなる、どうなる、どうなる」と感じている自分を感じて(ややこしいね)、あらためて自分のからだをスキャンするがごとく客観的に身体反応を観察すると、頭の中がおもしろがっているだけではなく、手にも足にも「わくわくホルモンが分泌されているがごとき快的感覚」が充満しているのが分かった(って、まったく主観的な表現でしたが)
何が分泌されているのかしらないが、「ウキウキホルモン(って さっきはわくわくホルモンと言ったような気がするが同じものだ)」の分泌を実感として感じるような身体感覚である。
感覚に関して筆者は、「これは本でしか得られないなあ」と感じた。本ならではの醍醐味なのねと思った。