707話 鬼っ子うちあわせ

さて、今日もスルット関西3デイチケットを片手に、関西各地を飛び回る筆者であった。


泉佐野経由で生駒山へ。


鬼っ子広場のオーナーのお一人、O原先生が生駒駅までお迎えに来ていただいて、鬼っ子広場へ。


厳冬期である昨年末には閉店していた、鬼っ子敷地内オープンカフェ的「店舗スペース」には、本格石釜のピザ屋さん「山岡」がオープンしていて、ごちそうになる。


ひとしきりの打ち合わせの間にも、ご近所の陶芸作家のK先生やらうどんやさんのご主人やらが、そこへ立ち寄るのである。いちいち立ち寄るというところに、昨今の携帯とメールでたいていのことはできちゃうんだかんね、という世間とは違う価値観と時間が流れ、とってもいいのである。


ピザの方はと言えば、目の前で「かまくら」のような石釜の中に、マキが煌々と赤い炎を上げているところに入場していくピザを眺め、再び焼き上がってお出ましになるピザを歓待し、というその「目の前でことの起こりから完成まで」というのがまた、とってもいいのである。ほんのちょっと灰もついています、というのがまたいいのである。

 YAMAOKA PIZZA

   http://www.yamaokapizza.org


宅配ピザの生地の「外れ」の店だと「これって、冷凍ピザより劣るし、生地もふつうのパンと比べてさえうまくないね、がっかりやん」というようなものがあったりするのであるが、YAMAOKAの生地は「もっちり」とした触感であり、ふっくらだけがうまいわけじゃねえ、というような味わいである。うまい、お勧めである。


一つ難点は、このお店は生駒山東斜面の中腹であって、細々とした住宅地の間の一本道と言えば一本道だが、曲がりくねった途中に唐突にあるといえば唐突にある。というか、鬼っ子の敷地内にあるので、車の中から走行中に探してもずぇ〜ったいに分からない、とも言える。(夜ならば明かりを頼りに上を探せば案外見つけやすいかも知れないが保証はしない。)


店舗前テラスからの夜景のすばらしさは昨年の「噛む断食」セミナーの際に確認済みであって、かつ夜の10時までやっている。彼女を乗せて夕食兼デートにはもってこいであろうと思われる。


やはり難点は場所である。夜の山道を走って、無事に到着できればデートは大成功。迷子、遭難、崖下に転落などの場合は知らないのである。快適なデートを成功させようという下心満載の男性諸君は、下見の後、行かれた方がいいであろう。


しかし、一度行ければ、「生駒駅前からほぼ一本道」ではあるので、行きやすい。しかし、一度迷えば再起不能になるであろう。(つづく)