759話 同窓会

一日

島根大学文理学部・法文学部 関西地区同窓会」なるものが開催され、筆者ひっさしぶりに背広を取り出しネクタイを締めて、肥後橋の叙園へ。


開催の企画段階で、同期の「エキサイティング・フットワーク 演劇プロデューサーY木氏」がかかわっており、同窓会の連合会の事務局長的ポジションには、バイト先の「お食事どころ・ぎおん」の大先輩「よしやん」が就任され、今回は大阪にも来られるとのことであり、さらに筆者が体育局長をつとめさせて頂いた文理学友会三代上の総務(って一番偉い人)だったI崎大先輩が幹事役の労を勤めておられる。


さらに、大学時代にY木氏とともに発行したキャンパスタウン誌の顧問となっていただいていたI田先生もお越しになり、さらに筆者が1年生の時のゼミの先生であったK藤先生(御年80歳かそれ以上!)も出席されるとのこと。(I田先生は、出発直前におけがをされ、出席はされなかったのであるが)


これは行かねばなるまい。


なんと、はるばる松江(大学)からは現役の学長から学部長まで参加されている。


なんと宴会好きな大学なんだ!

ということではない。


国立大学も独立行政法人になって、毎年着々と予算は削られている最中なんだそうだ。そして超・予算削減が秒読みらしい。今論議されている方向性で大学への交付金が削減されていくと、ほとんどの地方大学などは経営破綻してしまう!というような危機的状況があるらしい。


ということで、同窓生にも積極的に支援、応援、後援をこいたい、という切実な理由で学長、学部長のご臨席とあいなったらしい。


同期は前記のY木くんの他にT山くんが出席。

通常四年で卒業できる大学を、ともに仲良く五年かけてていねいに卒業したのち・・・20年、あれ、O大の教授になったの?ううう、賢い。


法科を卒業した後、ひたすら体のことばかり20年やった筆者とは違い、卒業後、脳みその方に進んだ彼は、経済を勉強しなおして大学の先生になったんだそうだ。


同じテーブルには学科の一つ上のA須さん。田舎大学でこじゃれたファッションセンスだったA須先輩は今では、「サンデーモーニング」で「喝!」と叫んでいる張本さんのような風貌と貫禄。苦節10年、都島で弁護士をされているそうだ。A須さんも大脳を鍛えられたようだ。


「右手がしびれる〜」と叫んでおられるので、さささっと調整。T山くんは「四十肩が、うううう」ということなので、これまたささささっと調整。


「力を入れていないのに、ピンポイントで何かくる、ぞわぞわぞわっと来るぞ〜」


と喜んで頂く。大脳を鍛えず、主として脊髄、脳幹部を鍛えた筆者は、それなりに人様のお役に立つようにはなっているようである。


同じテーブルを囲む面々は、弁護士、経済学教授だから経済学博士(たぶん)。かつての自治会の委員長で、長髪をなびかせ大学祭実行委員会の全学企画局長などをつとめておられたK甲先輩は、見事なまでの刈り上げで(どなたかわからなかった)社会保険労務士、文科のM先輩は高校の国語教師。


「○○士」が多く、みなさまなかなか大脳系新皮質系でお硬いお仕事である。筆者も整体「士」であろうが、大脳辺縁系、もしくは脊髄、脳幹部系であり、ややおもむきが違うようであるが、なごやかかつ活発に交流を楽しむ。


筆者、過去同窓会というものには、ほとんど出たことがない。


なかなか楽しいものだとうことを、実感。