780話 レス フル

筆者の『ささやかな幸せ』に関して紙数(文字数?)を費やしているのは、その続きに何か書きたい(意識の表面に整理した形で浮上させたい)ものがあったからで、別段読者のみなさまに「こうやって幸せになりなはれ」などと言う意図があるわけではない。


続けて書いていて、なんとなくまとまってきた。


筆者の現在のすこぶる満足度の高い日常というのは、言うなれば「自分と家族の食べる分の食料は自給できるような生活的満足度」なんだ、ということである。


もちろん、農業も漁業も山菜取りも貝拾いもしていないから、実際の面では自給生活ではまったくない。


会員の方とのかかわりの中で得られる収入で生活している。


まったく都市化された価値観だから生活できるサイクルの中で生活の糧を得ているのは間違いない。


欲をかかなきゃ、今のところは家族5人と一匹が路頭に迷うようなことはないかな、という次元で生活をしている。ゆえにきわめてストレスレスであるとも言える。


やりたくもないのに強制される仕事はない。どう考えても不必要あるいは不合理なやり方の仕事を強制されることもない。手柄を横取りされることも、不始末を押しつけられることもない。分からず屋の上司も、理解不可能な部下も、理不尽な取引先も、沈没しそうな(組織なり会社)のは分かっているのに、誰も動かず、また自分ではどうすることもできない、というジレンマもない。


そういう脳天気な立ち位置で語る幸福論である。


だから、ストレスフルな環境におられる方々の参考になる部分はあまりない。(んじゃないかな)


これから、わざわざストレスフルな生活を無理矢理こさえようとは思わないけれども、活動の規模やらフィールドやらジャンルやらを、ストレスレスな質を維持しながら、ストレスフルになりがちなところまで、ちょっと広げていこうかな、というようなことを筆者が考え始めている、ということのようである。