797話 鞆の浦へ

8日

しゅん酋長の居候の、便宜上川向こうに家を借りて住んでいる「全身痛くないところはない、ぎしぎし・わこちゃん」をちょこちょこっと整体した後、福山駅に日帰り参加組をお迎えに出かける。


O渕さんとえこまさんとMさん。


Mさんは坂本龍馬の大ファンで、えこまさんは環境意識の高い滋賀県で、環境のことや町作り街残しにも関心が強く、また美術系の大学を出てデザインの仕事をしていたこともあり、電話台の下に無造作に突っ込まれているという「伝説の宮崎駿原画スケッチブック」に並々ならぬ関心を持っているのである。


鞆・まちづくり工房の代表の松居さんの自宅件事務局におじゃまする。


筆者の故郷尼崎で、地域にとどろき渡る名店、クリスマス時期には、ケーキを買い求める人の車で、周囲一帯に渋滞を引き起こした伝説のケーキ屋「ショータニ」の、一押しの焼き菓子を手みやげにご披露すると、松居さんは、福山藩が参勤交代のおり、将軍家に献上していた歴史を持ち、養命酒のルーツとなった鞆の浦・特産「保命酒」を使ったミカンケーキで応酬するところから話は始まった。


おりしも、福山出身で都庁職員のM本さんも、この夏、都庁職員中心?のボランティアツアーの打ち合わせに到着し、ご一緒に松居さんのお話を伺う。


龍馬の宿再生と、港の架橋問題、その背景にある地域、歴史、文化、政治、利権、などなどに渡ってのお話を伺う。


まさにそこには今の日本の持つ問題点の縮図であり、かつその解決策の萌芽が見て取れるのである。


萌芽といっても、それを育てていくのは困難が予想され、松居さんやその支持支援する方々の今後の道のりの決して平坦でない、気を抜いた瞬間につぶされる険しい道のりがよ〜っく理解できた。


そして、その「今の日本の持つ問題点の縮図」たるお話は、あまりに真実であるために、ネット上に軽々しく公開することは、差し障りが多すぎるために、ここに書き記すことはできない。


えこまさんの首が、宮崎駿スケッチブックを求めて4センチばかり伸びているのに気づいた筆者は、松居さんに話を振ると、やはり電話台の下から、無造作にごそっと出てきた「お宝原画スケッチブック」であった。


あっという間に3時間ほどが過ぎ、鞆の町を見て回るのには十分すぎる情報を仕込んだ後、まずは「龍馬の宿」の建設現場へ。


さらには「潮待ち茶屋」で少し遅めの昼食。うまい。


松居さんは、事務局へと戻られ、その後は「廃 ・ほうき工場」を皮切りに、前回平和建設の岡田社長にご案内頂いた「鞆、特選 見晴らしと路地裏、堪能・探訪 ベストショートコース」をご案内。


宮崎原画の時には、えこまさんがうるうるしていたが、今度はMさんがうるうるする番であった。


事務局に戻ると、笠岡での摘み菜セミナーを終えて来られた、平谷さんと岡田社長と合流。


平谷さんにさっさっさと整体をすると、もう出発時刻である。


新幹線で帰る組を福山駅に送った後、車で宝塚へ。


・・・・っと、ためさん、こんな具合でした。詳しくはお会いしたときにまた。




●岡田社長の平和建設のホームページはこちら

http://www.heiwakensetsu.co.jp/#



●鞆まちづくり工房のホームページはこちら↓

 龍馬ゆかりの町家〜 旧魚屋萬蔵宅再生プロジェクトも

 ここにあります。

http://www.vesta.dti.ne.jp/~npo-tomo/top/top.html



●鞆まちづくり工房 龍馬ゆかりの町家再生プロジェクト(ブログ)はこちら

日々の工事状況などが詳細に公開されています。

http://blog.goo.ne.jp/uwoyaproject/