798話 がんばれ 早明浦ダム

9日終日で、ついに早明浦ダム貯水率40%に達した(とHPにて確認)


思えば長い道のりであった。


関心を持った時が30%少々。みるみる内に27%まで落ちた。20日ほど前の二日続けての雨でも30%には戻らなかった。


その後しばらく雨が降らなかったら、みるみる20%台前半に落ちた。


その数値を見ていると、自分の肌がぱりぱりに乾燥していくような気がして、一刻も早い貯水量回復が念じられてならなかった。


ここ最近雨が続いていて、九州では水害まで起こっているけれど、毎夜インターネットで見るレーダーによる雨雲観測では、分厚い雲は四国北部の早明浦ダム近辺では、みるみるやせ細るようで、他が20ミリ降っていても、そこではせいぜい5〜6ミリ。


ただし、周辺地域の雨がを全部集めれば、早明浦ダム以外のダムの取水で上水がまかなえるのであろう、ここしばらく早明浦ダムは放流せずに、ひたすらため込む日々が続いているようである。


ついに40%を回復した。


使うのはあっという間だが、貯めるのは難しい。まるで我が財布を見るようである。


と、ここまで書いて、どうしてこれほど早明浦ダムに思い入れしてしまうのかが分かった。大自然の乾きを我が乾きのように感じる、神のごとく大自然と一体化した愛などではなかった。


前の段落で書いた通り、筆者は早明浦ダムに、我が財布や家計を投影しているのである。


月末に、どうしてそこそこの収入があり、それほどの浪費や大きい買い物もしていないのに、これだけしか残っていないんだろうという月々が続いた。


そこで、6月はエクセルで、しばらくさぼっていた日々の金銭出納をきちんとつけることにした。


効果はすばらしいものであった。浪費の原因は分からないが、現金は残った(顔が青くならない程度というだけだけんね。念のため)


がんばれ、雨雲、梅雨の空、早明浦ダム。筆者もがんばります。(訳わかんないね)