811話 パッケージに氣を感じる男

25日は大阪の一大イベント天神祭


未来の牧さんから「ふだん仕事場に使っている部屋が『天神祭の大川の船見物し放題』のロケーションにありますゆえ、青いバラのみなみなさま、どうぞいらっしゃってください、せんせもどうぞ、ちょっと色々と疲れている出演者諸君など元気づけてやってください」とご招待を頂く。


筆者は、観客として人混みに出かけるのはあまり趣味ではない。


※そうそう、4日の淀川の花火の日は、恒例になっている『屋上で花火を楽しむ会』をやります。7時集合で飲食物持参。40分軽く飲んで、7時50分から小一時間花火鑑賞。終了後速攻で電車に乗れば、込んでいない電車で帰れます(駅に近いのはこういう時有利)


牧さんはふだんは家具のデザインをお仕事にされているそうで、この日も大学のデザイン学科?だかの同級生やらご同業のおつきあいのある方々などが入れ替わり立ち替わり来られる。


パッケージデザインがお仕事で、しかし「氣の世界」に興味津々のS本さん相手に「こうなってこうなってこうなりまんねん」と煙に巻いていたら、「なんでっか?」「整体でっせ」「実は首が・・」「腰が・・・」「腕が・・・」「背中が・・・」と千客万来状態となり、とっかえひっかえ調整することになる。


こういう機会は「どこまで短時間で効果が出せるか」のとてもいい稽古になるので、筆者は大歓迎である。


そして、受けられたみなさん、先ほどまでと一変した体の状態に狐に包まれたようになっていくのが、なかなか楽しい。


確かに筆者もここ数ヶ月で以前はできなかったことがどんどんできるようになり、腕を上げたと思う。しかしながら、実態を冷静に客観的にみるならば、それほどデザイナーのみなさまが体を酷使されている、ということでもある。


現状がひどいからこそ、出せる効果であるとも言える。


平均睡眠4時間。週に何度も徹夜があるのだって当たり前、という世界だそうだ。くったくたの疲労困憊のひずみまくった身体でスポーツを練習しても、けがをする確率を上げることはあれども、それでもって上達するもんじゃないでしょう、というのが筆者の持論である。

同じ鍛えるなら、自然体にチューニングしてからやった方が楽しいし、壊れないし、上達も早い。結果ますます楽しくなって、ますます『身体の自然』や『統一した状態』を大事にし、レベルを上げていくという循環に乗せるべし、というのが筆者の願いである。


デザイナーのみなさんの生命を削るようなお仕事のサイクルが、そのような素敵なものに転換していけば、と願う。少なくとも牧さんは、仕事の質がどう上がったか、ということをお聞きする機会はなかったが、疲労困憊で左右に首を振り返るのも痛くて固まっていた体が、ぽよよよよんとくにゃくにゃに質良くゆるんでおられる最近であるが、その「いい状態にする」ための日常に費やす時間はわずか7分で済んでいると言う。ビリーズブートキャンプで得られるものよりも、少なくともデザイナーのみなさまには必用なものが得られると確信する筆者である。


ということで、4日参加予定のS本さん、チラシをお渡しした5日の特別講座にも来られません?