818話 夏こそ熱いお茶

最近は道場でもよくお茶を沸かして熱いお茶を飲んでいる。


冷たいものも飲む。が、熱いお茶が美味しいので、こちらも飲む。


冷たいものはのどごしは快適なようだが、飲み終えると体がほてる。気持ち悪い汗が出て、消耗する感じがある。ところが熱いお茶も、もちろん汗が出るのだけれど、体がほてる感じがなく、また飲むと言っても、元々の湯飲みの容量がペットボトル飲料に比べては少ないし、ふうふう言いながらだから、がぼがぼと大量にという訳にもいかない。


だいたい胃袋というところは、体温よりも少々高めの温度になっているらしい。(体温計を突っ込んで計った訳ではない)そこへ冷たいものをどぼどぼどぼと一気に注ぎ込まれるというのが、ちめたい飲料を飲んだ時の胃の状況である。


私が胃だったらどうするかっていうと、消化活動に適した胃内温度に早急に戻そうとする。だってバターなんかの脂肪分のことだけを考えたって、固まっちゃったら消化しにくいったらありゃしないのだから。そこで一気に血行を増やして、胃袋を中心として体温を上げにかかるだろう。


これがおそらく冷たいものを飲んだ時の「不快な火照り」の原因であろうと思っている。


熱いお茶の場合は、胃としてはそういう負担はかからない。だから体そのものはせっせと体温を上げる必用はない。押さえ気味でも十分である。だから飲んだ直後は「お茶そのものの熱量」で汗は出るが、体そのものは、体温を上げにかかりはしない。だからお茶の熱がなじんだあとは、逆に適量の汗で涼しくなるのであろう。


適量飲めて、美味しくて、いい汗が少量出て、消耗した感じがなくて、後が涼しい、というのが筆者の「夏のお茶」の評価である。


<夏休み日記>

午前中、子どもたちと家の大掃除。午後、同じく子どもたちとカラオケに行く。