888話 耳すりすり 鼻すりすり

青いバラ」の前説では、【耳すりすり、鼻すりすり、おめめパッチリタッチング】の劇的効果を満場のみなさんにご披露した筆者であった。


視覚情報に頼り切っている現代人は、首の動作の動作の起点が「目」になっている。


動物であれば、鼻が利かない、耳が利かないということは、生存戦略上重大な問題となるが、人間はさほど困らない。少なくとも生活や生命がかかっている人は少ない。


お店に置いてある食べ物は、おおむね毒ではない。(最近の某大国からの輸入野菜は怖いらしいが)。気にするべきは値段であって、鮮度に関しては感覚よりも「賞味期限」を文字情報として確認するればすむ。(ってこれもいい加減だったりするが)


本来、首の運動は目だけでなく、鼻を最も効果的に使う動作や、耳を最も効果的に使う動作も含まれているはずであるが、視覚情報が最優先される昨今の状況の中で、耳を優先的に使う左右運動(片耳の聞き耳を立てる動作ね)や鼻を先頭に左右を嗅ぎ回るねじり運動なども、それらの感覚器官を使わず、視覚と連動して行われ、結果として首のこわばりを招いている。


だから耳を起点に左右に首を倒したり、動物のように耳を頭の上に持ってくるようなすりすり誘導をすれば、首の左右運動の可動域は瞬時に回復する。鼻も同様である。


さて、今日の気づきは口である。

(つづく)