927話 亀田戦からボクシングの思い出
もうやや下火だけれど、ボクシング亀田親子の件が世相をにぎわしておりました。
で、反則をてんこ盛りでやったというので非難ごうごう。
筆者、反則はやっちゃあならねえと強く「体感」するものであります。
今を去ること四半世紀。当時、筆者は大学学部の『学友会』なる課外活動支援組織の「体育局長」なるお役目を拝命しておりました。
その年、ボクシング部が、中国五大学の大会当番校にあたっておりまして、大学の体育館で試合をすることになって手伝いに借り出されたのであります。
大会が無事終了しまして、後片付けということになりました。アマチュア大会とはいえ、リングだって本物、グローブだって本物。おまけに成り行きでレフリーの方までおられます。
目の前にリングがあれば、おそらく男の子の大半は上がりたくなると思います。で、上がらしてもらいました。グローブもはめてもらいました。最初はレフリーの方がお相手して下さって、ボクシングごっこ。
そして、どういう成り行きだったか、同じ学年の部員と「対戦」することになってしまいました。K築くんという教育学部・小学校教員養成課程の3年生。学年からして、本日行われた試合には当然でていたはずですが、記憶に無いということは、印象が薄いということで「無敵の強さを誇る」K築くんではなかったようです。
グローブをはめながらK築くんは言うのであります。
「いい、蹴りはなしだけんね。関節もなしだけんね。」
あの〜、こちらは別に異種格闘技戦をやりたいなんて思ってないンですが。