934話 やっぱ腰だね
先日の『快の学校』で「調整の動きは下半身から」ということを学ぶ。
4日間温めていたら、今日の整体武術の稽古で花開いた。
最近の「整体武術」の後半はなぜか「テニス塾」になっている。M安さんやI崎さんらテニスを愛好する方々が「テニスであればこういう動きが良いのでは」とか「この関節を使えば良いショットになるんでは」というような提案をするとこれらの方々の食いつきが違う。
I崎さんからは「今まで一時間で腕が筋肉疲労を起こしていて、途中からは両手を使わないといけなかったの、先日習った方法を使ったら、休みながらですが4時間片手でやれました、わははははは」というような報告が届く。
筆者は「日常に生かせてなんぼ」と考えているので、こういう「日常実践結果報告」が届くと、ついつい「ではですね、次の段階としてはこういうのはどないだ?」という事になる。
オマケに本日は3年生の担任になって、久しく道場に来れなかったI藤@K高校テニス部顧問さんも参加であるので、ますますテニス色が濃くなる。
自然体チューニングもなんとなく経験則で下半身から上半身に向かって調整していたけれども、河野先生の指摘で、ますますそれが明瞭になって「足さばきによって体の中心につながった土台ができたところに、上半身=腕が腰とつながった状態を乗っけると、真に自由自在融通無碍かつ強力豪腕となる」ということを体感する。
合気道的動きであれば、相手に手首を取らせるときに、すでにその足さばきで土台を作ってから取らせると、もたれた時にはすでに相手に技がかかった状態になることを確認。
いや〜、分かっているようで、全然出来てなかったんだということを実感。
テニス的な動きについて、目でボールを追って、ラケットで打ちに行くような「あたりまえだと思われる」アプローチの場合、足はボールとの距離のつじつまを合わせるような力のない運びとなり、結果的に打点が少しでもずれると修正がきかずミスショットになる可能性が大きいような動きに見える。
腕が居ついている。
それをへそ=下半身がボールを捉えて腰と足がつながったシチュエーションでボールを捉えた動きであると、インパクトの瞬間にラケットを持っていない方の手に「悪さ」を仕掛けてもらっても崩されずに、逆に相手を投げ崩すことが出来るのを確認。
自由でかつ強い。これは難しそうだけど、使えればすごいよ。
さて、実践されたテニス愛好者の皆様の次回報告を楽しみにする筆者である。
ちなみに来週3日は休講ですからね。
ヨガと整体の後は、千林大宮の芸術創造館で劇団Gフォレスタさんの公演の『前説 前 前説」に出かける。
今回の作品は、要所要所で「案内人」(幸彦君です)が登場して、次の場面の展開の選択肢を二つ観客に示し、お客さんの挙手の多寡によって次の展開を決めるという、組み合わせによっては8つか16のストーリーが出来上がるという役者いじめのような作品で非常に面白かった。
明日が千秋楽。
明日も行きます。