938話 車中 四苦八苦 

29日。恒例の墓参り。


和歌山〜尼崎〜都島〜尼崎〜和歌山。車の移動なのであるが、乗車時間6時間の「本日の課題曲(前はBGMと表現していたが、母上とが同乗している時以外は延々歌っているし、歌唱上のテーマを持って取り組むので「課題曲」である。)」は徳永英明の「言い訳」。


♪一番、大事な もぉおのおが 一番 遠くへ 行くよ〜

裏声を使わずに歌いきるのは不可能である。裏声に頼ると、出だしの低音部以外は全て裏声でラストまで、ということになり、これは面白くない。また前半部の地声で歌唱可能な部分はそれなりに情感が乗るのであるが、裏声部分で声量のない単なる高音になるのも悔しい。


テナーサックスで渋く始めたのに、高温になると、学童用の「アルトリコーダー」になってしまうようで悔しい。


そこで、徳永ボイスを徹底的に聴く。


♪一番、近くに いてぇも 一番 分かり合えない

むちゃくちゃ高音まで広がる音域であるが、単に甘い声ではない。17%ほどハスキーボイスである。つまり松山千春風にざらつくことなく高音を伸ばして歌うと、徳永にはならない。鼻濁音系の高音を上あごというか鼻に向かって振動を伝えると千春声になるが、舌の付け根からのどにかけての「痰を切りたくなる部分」下向きに荒い振動を共鳴させると、徳永声になる。


これで低音部はできた。


you Tubeで徳永の映像を観ると、さびになると牙をむく。(八重歯が目立つ)つまり口が横に広がっており、上下にドリカムの吉田美和のように「超大口ぱくっとひらく」ではない。


八重歯が目立つように口を開くとのどの奥は狭い。なるほど、こうすると咽喉部の下がせり上がるから、「痰を切りたくなる部分」ハスキー振動が生まれるわけだ。


高音域に上がっていく時に、できる限り地声で粘り、裏声に変わる際に、微妙に「痰きり声」をブレンドすることで、徳永ボイスを継続する。地声に見切りをつけるタイミングおよび、痰切り声のブレンド加減を色々と試行錯誤する。


さらに聞き込んでいくと、「八重歯くっきり横裂け口」による「のどの奥の微妙な締まり」によって、「らりるれろ」は「りゃりぃりゅりぇりょ」となり、ばびぶべぼは「ぶぁぶぃぶぅぶぇぼぉ」となることを発見。


♪ さよならの訳 思っている    は

   思、ぉって、りゅ 君だから切なくて

と歌うとそれっぽくなり


♪ こんなに愛した僕のすべてが 言い訳になる  は

    ・・・愛した僕のぉ すう゛ぇては 言い訳になりゅ

と歌うと徳永憑依状態となる。(かな?責任は持たない)。
    

などと次回「家族集合カラオケ大会」に向けて鋭意練習するとともに、自然体ボディチューニング車内メソッドで「走行中チューニング 腕と脚」をやり、最近「旬」の「肋骨&胸骨」に氣を通して整形・整流し、さらに最近体感してきた「透明感のある液体的身体」の養成にいそしむ。


運転中とはいえ、やることはたっくさんあるのである。