1014話 悪しき無意識動作 1

今日は自然体チューニングの日。


2年ほど前に1一度だけ来て、それっきりになっていた京都のK本くんが参加。このブログは「毎日読んでました」とのこと。


どうもどうも。


K島高校のテニス部OBであり、つまりI藤先生のクラブ教え子である神戸のY田さんも初参加。整体やらテニスクラブのコーチやらをされているそうな。


こういう「スポーツ畑の方々」には、今後「日本の体育を真の体育に変革していこうではありませんか!」という期待のエールからついつい愛情深くかまうことが多くなり、Y田さんは、ラケットを振らされたり、おんぶさせられたり、腕相撲させられたり、ひっくり返されたりと、ついついこちらも熱が入るのである。


同門のK谷さんのように「すでに素地が出来上がっている方」の久々の参加もあり、こういう方には「ここんとこポイントだけんね」というアイコンタクトのみを送り、「後はご自分の修業の糧として下さい」と祈るのである。


摘み菜を伝える会の平谷さんをはじめ、初参加者も多く「基礎に徹する」予定の本日であったが、参加の方の熱がなかなか質よく伝わってきたので、ついつい「個人タイプ別」まで入ってしまった。でもたのしかったでしょ。


ちなみに次回は27日で、この日はやや発展形をやる予定です。大人の寺子屋も開催します。といってもまだ今回のゲストは決まっておりませんが。すでに予約が入りかけているので、残り受付は9名です。お早めに。


その後、2月の3日は「やや発展形、経験者向き(初参加者でも参加はできます)+大人の寺子屋、11日の祝日には「やや初心者向き 基礎編」の予定です。



さて、いつもよりも早めの帰宅で、夜の出張前にお風呂にはいる。


この時に意識した「無意識トレーニング」は「テーマは言うから後はお任せトレーニング」である。


たとえばシャンプー。


手のひらにシャンプーを泡立て、髪に広げる。


さてこの時である。身体に「髪の毛洗ってね」と告げる。で、その後はひたすら「希望テーマに身体がどのように応えてくれるのか」を観察するのである。


何のことかよく分からないであろう。


男性の「シャンプーにおける指手腕の動作解析」(ってほどたいそうなこっちゃないけど)をすると、指はくっきりと曲げ、指紋を地肌に当て、地肌をがりがりと書くように高速度で動かす、というのが、筆者ならびにお風呂屋さん温泉などで「かなり高率で見る作法」である。


無意識にやると、いっつもそうやっている。これって「男性向きシャンプーのCMで見た光景」そのまんまじゃない。


つまり、筆者は最近「意識的にやってもろくなことがない。無意識の方がよっぽど賢い」という意味のことを書いている。無意識にまかせたら、突然できなかった技がハイレベルでできるようになっちゃった、嬉しいなったら嬉しいな、というようなことを書いたりする。


今書いているのは、「・・・って書いたけど、無意識にまかせたらずいぶんとただ乱雑なだけの粗悪な動作が出てくるじゃないの、これはどうなっているのよ」ということである。


無意識に行うシャンプーは、指を立ててただ頭を「がしがし」かき回すだけである。とうてい「無意識にまかせてこそ、達人へと至る上達の道が開かれるのである」とは言えない問題が出てきた、という問題提起である。


だって、この「がしがしシャンプー」というのは、思い出すかぎりずっとこのやり方でやっていたんだもん。週に何回も「無意識にまかせてやっていた」にもかかわらず、「少しもシャンプーが上達した」とは言えない。


無意識にまかせたってダメじゃないのか、どうなんだ、そこのところは!という問題があったということなのである。

そう、これは無意識動作の中にも「悪しきレベルにもかかわらず刷り込まれたパターン」という問題があることが明らかになったのである、

続きは明日。