1033話 行き先を決める
支払いは先に。
実家に泊まって、午前中にたっぷりと時間があったので、原田先生の「目標達成のためのステップ、色々と書き込む用紙 2月用」を完成させる。
ここ数ヶ月続いている習慣である。
昨年は徹底的に自然体で構えた一年であった。あまり意図的努力というのはしておらなかった。
目標のみは「身体に聞いて設定する方式」をやっていたが、細かいあれこれは決めずに自然にまかせていた。
ら、
自然とこの「目標達成用紙」をやりたくなった。そこで昨年の終わりの数ヶ月は、毎月毎月せっせと書いて、また日々の「ルーチンでやること表」(もセットになっている)も作成して、毎日チェックしている。
「あなたの夢を具体的に書いてみよう」
とか
「○日後の目標を書いてみよう」
とか
「目標達成のために必用のあることを書き出しましょう」
というような用紙、13枚を埋めていくのである。
「目標達成により得られる物心両面の利益を正直に書いてください」というような欄もある。
「正直に」という文言が効いている。
この「物的メリット、得られるもの、心的メリット、得られるもの」の特に「物」の方は、書いていたなんか抵抗のある部分であった。仕事上の目標がメインになるから、そこから得られるものをつらつらと書いていると、何か「金の亡者、物欲の権化」になったような気がしないでもない。
「自分が」「自分が」というところでやってもうまくいかないというのは、日々整体や武術のクラスで実感・痛感していることである。
昨今、つくづく体感するのは「流れ」ということである。そうか、と気づいた。
金銭にしても、物にしても、自分のところで止める記述になっているから、抵抗があるのである。そこで、「目標達成から得られる物心両面の利益」をどこにどうするの、という下流を想定してセットで書いてみると、すらすらと筆がはこぶ。
自分のところで流れを止めるような考え方だったから、抵抗があったのが自然だったわけだ。
まず行き先を決める。渡す相手を決める。何をどれだけ渡すかを決める。