1042話 炎のあれこれ 2

ゆーじ君登場。


今秋「名取り」に挑むという彼に、日本舞踊の「男踊り女踊り」をしてもらう。


女踊りは「角がじゃまをして」色気に欠け、男踊りは「妙に角が取れて」見得を切る動作がどう見ても『中国拳法』に見える。


左右分割分担論に基づいて、左を強調して女性性をチューニング。なんともいえず色気が出てくる。つづいて右をチューニングして男踊りを再演。


決まった。


ゆーじ君曰く


「今T京G大に行っている兄が高校生時代に舞った『男踊り』に、未だに追いつけず、長年のテーマであったのが、今宵できた!」


とのことである。


ふふふふ、「炎のダンシング」である。


つづいて滑舌。


彼のセリフを聞く。口の前の数十センチにしか言葉が響いていない。顎関節左右分割チューニングの後、同じセリフを口にする。


一気に部屋中に響く声となる。


ふふふ、「炎のアクタートレーニング」である。ちなみにこれは歌にも使える。筆者ドライブ中に実験済みである。


同じ方法を使って「歯のトラブルや食いしばりによって長年悩んでいるO合さん」のあごの調整。・・・・グッド!


ふふふ、「炎のあご回り」である。


エステシャンであるS崎さんが、K藤さんの左顔面を「左右分割役割分担論」に応じてエステマッサージ。K藤さん、いきなり「顔の左側のみ」10歳若返る。


「炎のエステシャン」である。


さらに、かたわらにあった本(マンガの古事記)で、「炎のバッティングと同じ心身状況で読書をするとどうなるか」ということを全員に体験してもらう。もちろん、一人ではいきなりできないので、手の位置、本の位置、腕の角度など全て誘導し、そこに「炎のくるくる」をかける。


M安@国語のせんせい が言う。


「せんせが『速読』される話を聞いても、目は動いても理解がついてくるとは思えなかったが、目に飛び込んでくるのが分かった。うおー、国語教育の革命だ、これは使える!」


今まで、筆者の語った「熱弁」がまったく届いていなかった、筆者の言葉をまったく信用していなかった、ということがよ〜く分かった(笑)。


炎のリーディングである。


ゆーじ君が言う。


「群衆がわ〜わ〜言っている場面が、ほんとにその場で『うわ〜!』っと迫ってきます!」


この瞬間、ただのマンガは映画館の巨大スクリーンとなって読み手の脳裏に現れたわけである。


というような楽しい「整体教室」で、またもや進化し、帰宅して翌日。


3月に「近畿大会出場」の決まったあさちゃんに「くるくる式、炎の空手 型編」を伝授。


第一志望の高校の一次試験まで一週間のひろきに「炎のリーディング」を伝授。いつも「読書速度確認」に使っている内田老師の「疲れすぎて眠れぬ夜のために」で一分間の読書速度を確認。


彼の手ごたえは「記録更新に十分に足るもの」であったのだが、結果は過去の記録を1ページのみ更新の一分間で31ページ。


彼は手ごたえのわりには記録の伸びが少ないのに不満そうである。詳しく状況を思い出させてみると、彼は「今までよりも理解度が増した」ため、おもしろくなり後半『じっくりと読みこんだ』らしい。


今度は、自分一人で「炎の状態」を再現して再度挑戦。


なんと46ページの記録を出す。一気に五割り増しである。(親父はもうこのレベルにはついていけない)。


ゆーき君、本気でやる価値はあるよ。


というような、新しい展開がありすぎて、書くのに追いつかないのである。楽しい。ありがたい。