1051話 体話 5 「勉強しよう」
『 勉強しよう 』
伸びる幹は一本だが
根っこは無数だ。
勉強は根を張る行為であって
幹そのものを伸ばそうとすることではない
無と思われるものから有を生みだし
無意味と考えられているものから意味を見いだし
無用のものを有用に変えるのはおもしろい
だから勉強はしないともったいない
「有用だと評判」のことだけやる勉強では
そういう力は身につかない
根を張ろう。広げよう。
根の張りやすいところから、どんどんやる。
とりあえずどんどん放り込もう。
左を使うと、それは可能だ。
教科書を、第一章から順番に一つずつやっていく、
というやり方で都合がいいのは
理屈の好きな右半身と
試験をつくり、成績をつけるのが仕事の、
先生だけだ
収まりはいいが、根は張らない