1083話 オール日本人肉体年齢10歳若返り計画
将来のビジョンというのか、夢というか、そういったたぐいが夜中にふつふつとわき上がってノートに書き留める。
目標 1 日本人1億2000万人の大人の肉体年齢を10年若返らせる
目標 2 日本人1億2000万人の大人の精神的的成熟度を10年分深める
という壮大なプロジェクトである。
しかし、荒唐無稽かというとそうでもない。
現に道場に来られている50代あたりの方に半年やら一年弱でキャリアで「肉体・精神・気分・動きの軽快さ・疲れにくさ、柔軟度」などを総合的に判断して、「何歳ぐらい若返ったか?」という質問をすると
「4年や5年分は十分に若返っています」
という答えが返るのはそう珍しくもない。もちろん、そういう方は比較的熱心に通われている方ではあるけれども、それにしても即答するだけの実感はあるわけだ。スキル的には十分に満足できるものがそろいつつある。
10年若返ると言っても、一日で若返るということはもちろん無理である。そういうのは川崎クリニックや高須クリニックのお仕事で筆者のお仕事ではない。
一つの考え方として現状の体力・気力・柔軟性・運動能力を、この先10年間現状維持ができれば、10年後に自動的に達成できることになる。
5年かけて5年分若返っても10年分達成である。
4年で6年分若返っても達成である。
2年で8年分若返っても達成である。前記の半年で4〜5年分若返ったという人などは、もうこのレベルが射程圏内に入っている。
ちなみに筆者は、10年前の「雑」な「こわばった」身体などには戻りたくない。今の方がよほどいい。20年前の20代の身体であっても、やはり今の身体の方がいい。
今のカリキュラムにはまだまだ無駄があある。
しかし、歩みの中にある5億年以上の進化の痕跡と機能を生かし、体癖別の無理のないアプローチを組み立てていけば、さらに効率的に若返るのに役立つプログラムをつくることは十分可能である。
それらの作業を、今道場に来ている方々にモデルになってもらい、どんどん若返って頂こうというのが、これから一年ぐらいの道場の中身になる。
「トップ」ランナーとして、先頭切って若返る「モデル」ケースとなる。
略して「トップモデルのみなさま」と称することに決定した。
せっかくトップモデルが集団でおられるのであるから、ここに「ホーリーネーム(ただし自己申告制ね)」を採用しようかと思う。
「トップモデル」であるので「小雪」とか「もえちゃん」とか「えびちゃん」とか、ご自由に宣言されるとよいと思う。
「ねえねえ、小雪さん、明日の速読出るぅ?」
「そうね、えびちゃん、私チューニングの講習を優先しようと思うんだけどぉ」
というような会話が道場内に飛び交うことであろう。
ただし、回りのみなさんが喜んでその「ホーリーネーム」を呼んでくれるかどうかというのは別問題である。
ホーリーネームは冗談だが、目標オール日本人10歳若返って10歳成熟するプロジェクトは本気である。