1205話
やったことをただ書き出すだけで、どうだったかというのをY君から報告と質問をいただいた。
○○です。先日はありがとうございました。
ただやったことをノートに記録していく方法だけを実践しているのですが、凄いことになってきています。
とにかく凄いことになってきているので、とりあえず余計なことはせず、やったことをノートに記録していく事のみを続けていきます。
これを絶対にものにしたいのですが、すこし分からないところが あって、質問があります。
やったことを書くという場合、具体的な行動を書いているのですが、「例 歯を磨いた、新聞を読んだ等」これは思ったことも書いていくということでよろしいでしょうか。
講座終了後、先生に質問したときの例ですが「今日もDVDは見れないかもしれない」とノートに記録しました。これは具体的な行動ではなかったのでいまいち分からなかったのですが、思ったことも(具体的な行動ではなくても)たしかに私が思ったということをやったことなので、ノートに記録していくということでよろしいでしょうか。
講座中、混乱でよくわからなくなっていきました。もしかしたら質問が的はずれかもしれません。すいません。
的外れではありません。
「今日もDVDは見れないかもしれない」と「思い浮かべながら」帰ると、DVDを見ない行動を取ることで「自意識の思ったとおりの結果」に陥る恐れがあるので「○○と思った」と記入することで、終了させておいた、ということになると思います。
私もすべてわかっているわけではありません。
なんとなく、なぜかはよくわからないんだけれど、書いてしまえばいい、ということを感じたので、講習の席ではそう言いました。
今回、こうしてあらためて質問してもらえたので、整理できました。
さて、ご質問の「思ったことも書いていいのか」ということですね。
質問をくれた○○君以外の受講の方でも、ただやったことを記入するだけで「すごいことになってきた」という方は複数おられます。
やったことを記録していたら、なんか能率がいつもと違う。そういう展開になりましたら、同時にどんどんいろんなことが頭に浮かびだすと思います。
そうしましたら、「やり終えたことを記入する」という段階から、今やっていることをやっている途中で記入するように切り替えてください。
そして、やり終えたら線でも引いて消してください。
「これをやっておきたいな」と、頭に浮かんだことを書いて下さい。ニュアンスは微妙ですが「こうするべきだ」と「考えた」ことではないですよ。自然に浮かんだことです。
それはすでに「気」なり「無意識」なり「身体」なりがやり始めていることなのですから、どうぞ、書き出してください。
そしてやりかけたことは、できる限りやり終えるようにしてください。
そして終わったら、線を引いて消してください。
今やっていることを中断してそれをするかどうか、という問題があると思います。
これに関しては、実はその時々で本当はどちらがいいか答えは自分で持っているんだと感じます。
だから、そういう場合は自分に聞いてください。
え?考え込みそうな気がする?
そういうときには
○思い浮かんだAの用事をする
○今やっているBのことを続行する
に直感で点数をつける、という方法があります。
「Aをやる」と口にします。
その後、考えないで直感で「○○点!」と口に任せていいます。
Bも同様にします。
やってみて点数の高い方を選びます。
でも実際にやってみたらわかりますが、大半はAの点数を言ったときに、はやければこの方法をやろうという気になった瞬間にはすでに自分は結論を持っていることに気づきます。
まずはお試しあれ。
今すぐできないこともあると思います。
「○○さんに会いたい。」とか。
こんな場合は、○○さんに連絡を取って、アポイントメントが取れたら消してください。
次の日曜日にしかできないことが思い浮かんだら、普段使っているスケジュール帳の日曜日の適切な時間にその「やりたいこと」を書いたら、手元のメモのその項目は線を引いて消します。
アイデアを出さなきゃと「考える」のとは違います。ぜんぜん違いますから注意してください。
何かをやっている最中に浮かんできたら、それは、今自分がやりかけていることなので、きちんと水面に浮かび上がらせるということなんです。
自分が今なにをしているのか自覚する。
観察して調べて、水面にはっきりと浮かび上がらせる。
自分がやっていることがわかったら、それを全うさせる。あるていどの「けりがついた」と感じられる段階までやる。
どうもこのサイクルが体にとって(頭にとっても)自然のようです。
> なにはともあれ、やったことを書くだけで凄いことになってきています。
> 新しい行動が次々生まれてきていますが、それが自然なため、手応えが
今の仮説は、「手ごたえ」というのは自意識の納得の要素が強く、自意識低下状態、無意識、身体などが主導してくれた場合手ごたえはあまりない、が結果は今までとはまったく違う、というのが起こっています。
先行して、テニス・空手・ダンス・演劇・陸上などでそういう現象があり、日常でなんとか応用できないか、というひとつの形が今回の「やったこと記録法」です。
> そもそも5日書くことを続けていくこと自体、信じられないんです。
おめでとう。私も自分がこんなに働き者だったかなあと、感じる時間が増えてきています。
> 本当に信じられないんです。しかもこれも全く負担がないんです。
おめでとう。
でも「それを明日も続けるぞ!」なんて決心しないように注意してください。もし決心してしまったら「決心した」とメモに書いて線で消し、過去のこととして終わらせてしまってください。
> とにかく、続けていきます。
ほら、決心してしまっているでしょ。
決心すると「ああ、できなかった」になってしまう種をまいたことになってしまいます。メモに書いて、消して、終わらせましょう。
明日のことは明日「感じれば」いいんです。