1207話 演劇塾2回目

未来演劇塾の二回目。


第一回は、事前にこのブログで「上手くなること」を読んでもらい、脳と意識のメカニズムなどを詳細に講義し、自意識の理解の低下に向けて、一生懸命「自意識」に向けて話し、講習した筆者であった。


そうである。自意識の低下を自意識に呼びかけるというのは、無駄なことなのであった。「自意識を低下させよう」と「意識」するわけであるから、うまくいくはずがないのである。


まずは自意識に納得してもらって、次のステップで自意識低下のあれこれに励んでいただこうというのは失敗であった。


21日の「計画しないからうまくいく」の講習もまた、同じ轍を踏んだ。しかしながら、ゆーき君のように、すぐれた成果を上げられた方が出てきつつあるのは幸いである。


というので、今日の演劇ワークショップ。


できる限り説明をやめた。


最小限の説明で、すぐに実習。さらに傍らにメモを置いてもらい、やったこと、感じたこと、やりたいと浮かんできたことをひたすら記録しながら進めるという方式を採用。


講習内容も、4時間の間に繰り返し繰り返し出てくるようにした。


さらに、自分で練習したいものを選んで自習するような時間も取り入れた。


そうだよね。俺がいくらしゃべったって、身につけるのは受講するみなさんなんだから。筆者が黙り、みなさんそれぞれが自発的にかつ「記録的に」(意味が違うんだけど)粛々と進行し、皆様の習得度合いはなかなかに満足のいくものであった。


最後の「シーン練習」はなかなか見応えのあるものになった。拡大演技、分身演技、蜂蜜演技、定点観測演技などなど。


あっというまに6時になった。


Y田くんのE坂大会が始まるので見に行くことになっている。


しかし、ワークショップの後の定例の懇親会がおもしろい。滑り出し第一回目の時は、お互いの劇団事情あれこれ裏話などであったが、今回は圧倒的に講習内容およびその周辺の話題に集中していた。


Y田くんからは「まもなく第一試合が始まります」というメールが入ったけれども、もともと第一試合には間に合う時間にはいけなかったので、もうちょっと懇親会に参加。


ということで、Y田くんは二回戦も勝つ、と勝手に決めて三回戦予定時間ぎりぎりまで懇親会に参加して、試合会場へと移動。


Y田くんは、雪辱なるのか!は次回。