1327話 空想

読売新聞の夕刊が楽しい。


エネルギー問題の連載である。


エネルギーが枯渇する心配の連載ではなくって、「日本で、こんな研究している人がいまっせ」といういろいろを紹介している。


最初は、石油を作るプランクトンで、今の性能(?)を10倍にして、休耕田で培養すれば、日本の石油消費量の半分(だったか詳細は覚えていないんだけど)はまかなえるんだ、とのこと。


二回目の連載の「マグネシウムでの発電」は、太陽光をレーザーに変換して、海水中に無尽蔵にあるマグネシウムを精錬する。燃やしたマグネシウムからは二酸化炭素は皆無だし、燃えかすの酸化マグネシウムはそのままリサイクル。


三回目は、風力発電の発電量を二倍に増やす「風レンズ」


風車の羽の風下側に、風車よりも一回り大きいコップの輪切りのような輪っかを付ける。輪っかにあたった風が風下が輪に「渦」をつくり、気圧が下がり、いっそうの風を呼び込む。


なんていうような技術が開発者とともに紹介されている。


テレビのニュース報道のキャスターは、深刻な顔で深刻な事態を語り、深刻なBGMをかぶせてことたれりとしているけれど、深刻に語っても事態は好転しないのは確かである。


明るい空想が未来を変える。