1328話 型とのかかわり型

「全ての答は型の中にある」と言われて、本を見、DVDを観る。


どれぐらいの達人になるかは明確になる。


しかし、三戦をやってもこれでどうして達人になれるのか、さっぱり分からない。


しかし、「必ずや答は型の中にあり、型を通して達人になる」ということを決めてしまう。


宇城先生の著作の中に答は書いてある、とこれも決めてしまう。


そうすると、それが見つからないのは、すべて自分のレベルが低いからということになる。


「武術打法」のような「やるのは簡単、奥は深いけど」を手がかりに、そこから原則・原理のようなものを探す。


それが型のどこにあるのかを探す。


口をぱっと開けただけで統一し、強くなる。


これっていったいどういうことなのか、をやりながら考え続ける。


時間空間陰陽進化上下左右さまざまに見方を変えて、とらえて直してみる。


「これって、本当はこういうことをせよと言っているのではないか?」という仮説が立つ。


「口をぱっと開ける」では分からないが、「○○○」を「×××」すること、というとらえ方に置き換える。


すると、型そのものをどういう意識でやればそれが養成されるのかが見えてくる。


整体や武術、スポーツのどこにどう使えるのか、ということが見えてくる。


正しいかどうかは分からない。だから、余計にその場で良質な結果が出て、さらに続けることでさらに質の向上があるかどうか、ということを真摯に測る。


ほんの少し本質的なものに近づいた型をまたくり返す。


整体の型にその発想を入れて確かめる。


そういうことをくり返す。


物事の上達には「これがベストだ」という方法があって、それを身につけるのが良いと思っていたが、どうやら違うようだ。