1331話 七色の枕草子

我が家の子どもたちのうち、上二人、高校中学ひろきあさなが試験中である。


あさちんが、隣で「枕草子」のプリントを取り出して音読をしている。


そこで、親のできるせめてもの応援と


「映画 もののけ姫のキャストが送る

  夢のオールスター朗読による枕草子

をする。


美輪明宏(モロ)、乙こと主(森重久弥)などなど。


ついでにスポーツ解説者編」にうつり


元広島の達川選手による「広島弁による枕草子」や


元タイガースの川藤幸三さんによる「大阪弁、投げやり、意味不明、熱意と気迫のみ過剰な枕草子


板東英二さんによる「途中にやたら『あのね〜』と『ぼく』が入る枕草子


などなど。



「いろいろな声にして読みたい日本語」であった。


ちょっと斉藤孝さんの趣旨と違うような気もするが、あさちんの右脳に鮮烈に刻みつけられた「七色の声色による枕草子」の記憶が、古文のテスト中に高度の集中力をもたらし、試験の神様が降臨するであろう。


万一、試験中のあさちんの大脳新皮質において「美輪明宏や森重久弥や川藤や板東英二が輪になって踊り出し」錯乱状態においこまれけむとて、それはそれ、いとおかし。(意味不明)