1401話 中心を攻める 引っ張られ呼吸

相手の中心を狙ったら、身体はきゅっとまとまる。


相手のサイドを抜こうとしたら、身体はばらけている。


人にものを渡すのは、行動に満足があるが、目の前にいる人の横にものを落とすような行為は、何かからだからまとまりを抜く。


スポーツを「体育」としてとらえるならば、相手の中心を攻めていくように基本をとらえなければ「身体いじめ」になるのかも。


では、サイドを抜かないと得点にならないスポーツを体育としてやるには、どうしたらいいのか?


なるほど、こうすればいいんだ。






呼吸をする時、身体の中の空気の流れや圧力の変化を感じる。


のが普通。


しかし、呼吸というのは、結局は身体の内外の気圧を一定にしようという働きの上に乗っかっている。


身体の中がふくらむ際には、身体の外側の気圧はふくらむ方向に引っ張っている。吐く際には回りから押し込んでいる。


というような作用の方に意識をシフトしたら、


…恐ろしいことになった。


みずからの力を意識するよりも、その瞬間に意識できないぐらいに自然に応援・下支えしてくれている力を自覚する方が、何倍も威力を増す。