1475話 チェック

プラン・ドゥー・チェックという方法があります。


計画を立てて、やってみて、どうだったかのチェックをする。


今までは、計画通りになぜうまくいかなかったのか、計画とは違う行為をしてしまったのか、というような視点でやるもんだと思っていました。


プラン通りに動きなさい、という発想です。


私は、それほど意志が強くないようですし、確実に成果の上がるプランを立てることもできないようです。


成果が出ない、結果が出ないのは、私の行動に問題があるのであり、プランには間違いない、という考え方を捨ててみました。


つまり、とりあえずの方向性は立てるものの、行動には規制をあまりかけず、そのテーマや目的に向かって実際にはどういう行動を取るか、ということを観察記録する、という方法です。


という方法を採用したのだって、「その方がいい」と思いついたから採用したのではありません。


あるテキストを、こういう覚え方とこういうペースで読み込んで、覚えようと計画を立てました。


それで、やり始めたら、やり始めたとたんに計画とは違う方法を始めている自分がおるのです。


やむなく、実際にやった方法をもとに、計画・プランの方を修正していきました。


そうしたら、昨日、当初の「計画」の三倍の時間がかかりましたが、当初のテキストの読み込み・覚えるという「プラン」が終了しました。


もともと、「テキスト暗記」というプランは、「理解力を増すための研究」としてスタートしたはずなのですが、それが途中から「速読」のトレーニングと化し、次に「昔やりかけて放り出した記憶術の再トレーニング」となって進み、「ある種の瞑想のような時間を持つ習慣」に変革し、その他さまざまな余録をたっぷりと含んで終了しました。


以上の経過を持って、私は私の計画能力に決定的に疑いの目を持ち、プランする時間を極力持たない、という方針を立てたのでありました。


今は。