皮下チューニング

Mさんの、脳梗塞のお母さん。


Mさんが、せっせと皮下チューしたら、曲がったままの指が少しずつ曲げ伸ばしできるようになってきました。(びっくり)


昨日Mさんから、動画付メールが来て、今度は、(仰向けの状態で)肘が曲げ伸ばしできるようになってきました。
またまたびっくりです。


火曜日の整体教室でせっせと皮下チューをやりました。


最後にY田くんにラケットスイングをしてもらいました。フォームの外見はもちろん良くなっているので、今までならめでたしめでたしになるところですが、内相を感じたら、まだ内面は一つになってないように感じました。


そこで、内面がばらけないところまで振ってもらうと、ペンギンのような一見情けない?フォームになりました。


ところが、そのままミット打ちをしてもらうと、ものすごい速さの衝撃でミットが持っていかれるのです。


4人ほどが入れ替わり受けを交代して確かめましたから、好意的な誤解でないことは確かです。


翌日に、実際のコート上のプレーでも、まだ正確さは欠けるものの、とろとろ打っているような気がしている自打球に、相手が振り遅れるなどの変化が出ているそうです。


これはどういうことなんだろう。


皮下面を滑らすように、その上の皮膚を大きく動かすことを一定時間続けると運動能力が向上する。


人は動作をする際に、身体各部分の主として触覚などの「感覚」によって自分がどういうふうに動いているのか、ということをキャッチしています。


感じることと動くことは表裏一体ではないか、と思われます。しかし、一般的には、運動能力を上げようとする時に、「動き」の方に偏ってスポットが当たっているのではないでしょうか。


動作する際に、筋肉そのものにももちろんセンサーはついているだろうけれども、それを包んでいる皮膚こそ、センサーだらけなので、当然、身体内部の状況を感覚で捉えて「こんな動作をしている」ということを認知しているはずです。


筋肉によって、皮膚が盛り上げられたり、動きや姿勢の種類に応じて引っ張られたり、縮んだり、捻れたり。


皮下チューニングは、その皮膚の弾力幅をほぼ最大限使っての刺激です。日常動作にともなって動く皮膚の幅よりもはるかに大きく、時には速い刺激が、長時間、皮膚から情報として脳?(神経系)に送られます。


その時に脳・神経系は、その皮膚の動きにともなって送られる膨大な情報を分析するでしょう。


そして、「これだけ皮膚から膨大な情報が来るということは、きっとものごっつい動きをしているに違いないで」という間違った結論を出すのではないか。そして、その膨大な情報に対応できる質の動きが出せるように、内部環境・体制を再構築しているのではないか、という視点はどうかな、と思っています。


めちゃめちゃたっぷりトレーニングしていると神経系が勘違いする偽情報によって、M橋ママは麻痺した指や肘に動きを取り戻し、Y田君は強烈なリターンを相手コートに突き刺している?のかな。


さらに探求は続きます