固めてみる
昨日は「殺してみる」という少々物騒なアプローチでした。
今日の特別講座では「固めてみる」というソフトなアプローチに変えてみました。
まずクラゲ体操や、全身皮下チューニングをやります。
とってもいいほぐれ・ゆるみと出会います。ゆえに、それでもゆるまない根深いこわばりが浮き出てきます。
こわばったところを、どうやってゆるめるか、ほぐすのか、というのが一般的なアプローチですが、発想を逆にして固めてみました。
クラゲ体操をしている相手の「そこ」に手を添えて、瞬間冷凍したような、ロックしたようなイメージでそこを固めます。
手を当てる側も、この方法の方が全身で固めにかかりますし、固めるというのはイメージが鮮明ですから集中する密度が高まります。
全身全霊で固めにかかると、相手の方は、その部分の固まりで、全身の連動が分断されてスムーズにクラゲることができなくなります。
しばらくすると、受け手の力というか、気というか、動きというか、そういうものが総動員されるのが解ります。
そして、四方八方からその「固まり」に波が寄せてくるような感じがして、さっきまでの「固まった感じ」が、ぐいぐいと変質していきます。
ほぐそうとすると「部分」なのですが、固めようとすると、その人の「全体」がその危機を脱しようと力を総動員してくるようです。