最近の若いやつは…
S藤さんから年賀状が来る。
数年前熱心に受講されていた方。
明日1月4日から「念願の整体院を始めます」とのこと。
大阪の茨木徒歩10分だそうです。
※「 癒し処 しゅとう整体」で検索してみてね。
S川さんも、新年から新しく自分の根拠地をオープンというし、昨年後半にはどさくさとY田君も独立した。かつて道場で学んだ人、学びつつある人が、続々と独立したり自分の巣を構えたりという年末年始である。
箱根駅伝・復路を見る。
東洋大の圧倒的な強さが、ネットのニュースのトップに並ぶけど、心に残ったのは駒大。
往路の一区でいきなり18位と最下位寸前で「おおこけ」だったのを、二区の宇賀地からコツコツと挽回していき、往路最後には8位(だったと思うけど)。
そして今日の復路。
特に4年生選手の、中継所で待っている時のたたずまいが何ともいい。
はやり立ったり、いきり立ったり、自分を鼓舞したり、というのではなく「自分のやれることは全部やった」という感じで、「今から自分に任されている仕事の段取りをすべて熟知した職人・仕事人」という感じなのである。
走ってくるランナーに対して「がんばるぞ」という感じではなく、「まかせろ!」という感じなのである。
そういった「仕事人」が着々と「自分の仕事」を積み上げていって、最後には東洋大に3分台まで迫る健闘を見せ、総合優勝の東洋大の陰で、実は復路優勝まで行っていたのだった。
年末に読んだ
宿澤広朗 勝つことのみが善である―全戦全勝の哲学 (文春文庫)
- 作者: 永田洋光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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日本のラグビーを、ワールドカップ初の一勝に導いた時の監督で、その後ラグビー協会の強化委員長なんかもやりながら、仕事では三井住友銀行の専務まで上り詰めながら、50台で亡くなってしまったという、なんかものすごい人生を送った人の本。
この「勝つことのみが善である」というキャッチコピーは、実は凡人には誤解を生みやすい表現で、真意は
「やれることはすべてやる」
という過程のとり組み方にある。
「勝てば官軍」でも「儲けたものが勝ち」でも何でもないのである。
単に「がんばる」とか「一生懸命やる」というのは、自分側からだけの思いこみの域を出ない響きがあるけれど、「やれることはすべてやる」というのは、客観的に必用なこと、可能性のあること、予想されることなど見通した上でないと言えない言葉だ。
筆者は「やれることはすべてやった」というような経験がないことだけは、この本を読んでよ〜く解った。
「自分なりにがんばります」というラインしか持っていないのと、実際にやりきれたかどうかは別にしても「やれることをすべてやろう」というラインでとり組むのとは全然違う。
駒大の4年生は、その後者のラインで取り組んだ男の顔って気がする。
最近の若いやつは凄い。