背骨磨き
皮膚の次には骨が来た、というのが昨今の道場である。
もちろん、皮下チューニングは厳然と続行中である。
皮膚を延々と意識し続けた半年間。
からだの輪郭面が明瞭になってくると、中にとおる柱としての背骨のありかが徐々に浮き出してきたので、それをみなさんと練習。
多くの誤解があるのが背骨の位置。
上半身はだかでお辞儀をすると、背中にぼこぼこっと背骨が突き出す。というのが実は間違いで、あれは背骨ではありません。
背骨(脊柱)という柱の背中側に神経が走っており、さらにそれを覆うカバーのように横突起と棘(きょく)突起というのがかぶっている。
背中の皮膚のところで見えているのは、この背骨のカバーである棘(とげ)である。ゴジラの背びれである。
ここは皮膚に近いので感覚はわりと明瞭にある。それに対して、実際のからだの柱である脊柱は、背中から見れば3センチから4センチ奥、つまり、体を輪切りにした時の中心部寄りにある。ゆえに「触覚」では感じられない。
詳細を書いてもよけいわかりにくいので割愛するけれど、ペアで柔軟・皮下チューニングの際に、術者は、受けている人のこの「脊柱の位置」を探すようなアプローチを試みた。
「背骨磨き」ととりあえず呼んでいる。
これが効きます。
受けたら分かります。未体験の方々、お楽しみに。
やる側になって相手の体の脊柱の位置を一心に探していると、自分の背骨の正しい位置が体認しやすくなってきます。
背骨がある場所に、背骨を感じるだけで、体がある種「ゴム化」してくるような反応が多くの方に出ています。
【業務連絡】
バウさんへ。四万十のトールさん、とりあえず今日初回で、ある程度の回復をされました。
関西にいる間に、時間を見繕って続けるそうです。ありがとうございました。