活元運動と頭部第2調律点

活元運動の誘導に頭部第二調律点が使われますが、なぜですか?という質問を頂いたが、私は野口晴哉先生ではないので、聞かれてもわからない。


でも、そうやって聞いてもらうと、考えてもいなかったことを考えることで、今考えていることが新しい角度で見えることもある。


活元運動というのは、錐体外路系の訓練法で、意識以前の脊髄反射の動きで自律調整をはかるものである。


背骨の無意識運動で、体を調整していく作用がある。


活元運動を観察していると、そのスタートは左右にゆらゆらと揺れるところから始まることが多い。穏やかな動きの場合は、ほとんどそうじゃないかな、という印象を持つ。


その背骨ができたのはどれくらい前かというと、ざっと7億年前らしい。ご先祖様が魚の形態をとった時に生まれた。


頭部第二調律点は、左右運動の誘導点である。


背骨ができた時の魚の運動というのは、左右運動しかない。魚はそれしかできない。


もっとも老舗の背骨の運動が「左右運動」という訳だ。


ゆえに、活元運動の最初の誘導として、もっとも古い筋金入りの老舗の脊椎運動にアクセスしているのではないか、と考えられる。