20世紀少年方式
コリを「萎縮・硬化」と見るから、「そこを温める」「血行を促す」「もみほぐす」などの対処が行われている。
しかし、コリを「孤立」ととらえると、対処法はまったく違うものが浮上してくる。
それを筆者は「20世紀少年」のDVDを観ていて天啓を得た。
より続く。
こりが「固まっている」ならば「ほぐせ」ということになる。しかし、「孤立」と見ると、手当ては変わる。
「20世紀少年 最終章」のテレビで放送された予告編を思い出されたい。
「そうだよ、僕だよ。 ぼくが と・も・だ・ち だよ」
そうである。コリが「孤立」した状態であれば「ともだち」をつくればいいのである。
孤立しているからこそ、こり固まれるのである。回りをともだちだらけにして、活発に交流してしまうようにすれば、こわばっていられないのである。
というので、萎縮硬化した部分を、太さ長さ厚みなどを正確に割り出し、その部分から上下左右奥手前、どの方向になら「ともだちになれそうな傾向があるか」というのを追跡するのである。(くわしく書くほどわかりにくくなるので説明はここまで。)
参加者一同、コリをとらえながら「と〜も〜だち」「と〜も〜だち」と励むと、ほんとうに萎縮硬化圧痛点が消失していくのである。
今日は、鍼灸師のHさんはお仕事が終わらずに不参加なので、手技療法のプロの方は一人もおられない。
が、参加者全員が、相手方のこわばりを、「とこだちを探す」ことで消していくことに成功した。
押してももんでも「ほぐれてきた」「軽くなった」という変化はあっても、「消える」という変化はなかなかにない。
「ともだち」を探すと、高校の国語の先生や訪問介護の女性や事務職の女性がやっても、ことごとくこりが消えた。
ということは、人のからだがもともとそうなるようにできていた、ということになる。
どう展開していくのが楽しみである。