月のプロジェクト

【18日】


女性に集まってもらって、もっと違った角度から快適な月経ライフを探ろうという「月のプロジェクト」第一回。


ふだんとはずいぶんと違う手ごたえの一日でありました。


なんせ筆者は月経とは無縁の人生を送っております。しかし、カラダの仕組みや感覚については受講される方々より少々豊富に持ち合わせております。


第一回目の今日は「こんな手当をすれば楽になる」という知識伝達型はやめました。


みなさま方のお体は、こういう具合になっておるのですが、というのを解説、実習。そして、そこから自分のからだに対して新しい物差しを持って頂く。それでもって、来月までの「月の生活」をはかってもらうと「こんな違いがありました」というのを狙っての会の進め方です。


骨盤の開閉運動という月経に密接不可分な動きを説明し、腰椎反射で体験していただくというオーソドックスなスタート。


自分が骨盤を感じるというステップ。


では、次に自分が骨盤になっちゃいましょう、ということで5人一組で左右の腸骨・股関節・座骨・恥骨・仙骨〜背骨などの役目を分担し、きちんとそのすべての骨の役割を体感してみる。


骨と骨ののつながり一つのあるなしで、こんなに違うんだ、ということにどよめく参加のみなさん。仙骨役にちょっと姿勢を崩したもらうことで、骨盤にかかる物理的な負担も強烈に体感。


さらに骨盤を一通り体験できたので、その中に入って今日のテーマと密接な子宮になってみる。


みなさん、強烈な印象を得たよう。


ふだん、からだの上に君臨している頭(=意思・思考)が「私」だと感じていたが、本当は「子宮」が私で、頭は違うという感じさえしたそうだ。


そこで、月経時におもわず思う「生理の不快感へのひとこと」を、背骨役の人に言ってもらい、子宮役の自分が実際に聞いてみた。


「いやあん、何で今日なん」


とか


「あ〜、また来た」


とかそういうの。


子宮役のみなさん、自分のふだんの何気ないひとことを浴びて、強烈に萎えた。


卵管がわりに斜め上に伸ばしている腕が、にゅ〜うっと降りてくる。


「せっかくがんばっているのに…ぐすん」


というような感じ。


そこで、子宮への励ましを言い足してもらった。


みなさん、「月経観」(口に出すと「げっけいかん」)がずいぶんと変わったそうだ。


全員が、自分が子宮化した「骨盤曼陀羅」のような写真を撮って終了。お一人からはその後「携帯の待ち受けにしました」とのメールが来ました。


今までの講習でも、「今日のは特に良かったです」と言われることはあったが、今日お帰りの方々の「良かったです、いい体験しました」のお礼の言葉は、口からではなく、カラダから、子宮から言われたように感じた筆者でありました。